通勤ランをするならバックパックを吟味しましょう。

宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。症状の緩和はもちろん、可動域向上・強化・動作改善により「症状が出る前より強い身体」を作ることを目指します。

通勤ランの盲点

まだ、治癒まで至っていませんが、立て続けに来院された新患の方にみられた症状でランニングする方にも注意していただきたいことがありましたのでその内容について。

ランニングを趣味とされている方の中には時間の有効活用と名を打って『通勤ラン』をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

先月、当院に立て続けにランニング障害で来院された方で『通勤ラン』をされている方がいらっしゃいました。

その方々に共通する動作不良がみられたのでこれには注意が必要だと再認識しました。

考えて作られたバッグでないと背骨が機能的にねじれない

結論を先に言うと『胸椎の回旋不良』(背骨がねじれにくい状態)がみられました。

『通勤ラン』というくらいなので仕事に使うものを持って走らないといけません。

手に荷物を持って走ることはほぼほぼ不可能なので、多くの方はバックパックを利用すると思います。

ここで問題になるのが『どんなバックパックを使っているか?』です。

ランニング用など、その用途に特化したものであれば極力、体の動きを阻害しないような作りになっていると思います。

ですが、その辺で売っているようなバックパックであればそういった用途に特化していないため、ランニング時に使用すると効率的なフォームで走ることは難しいでしょう。

多くのランニングに特化したバックパックであれば『いわゆる腕振り』の邪魔にならないようにシェイプされた形状になっているものが多いです。荷物が多少揺れても安定するように胸と腰の部分にベルトもついていると思います。

そういったものであれば比較的、ランニングフォームを阻害しないとは思いますのできちんと用途に特化したものを選ぶのがベターだと思います(そりゃ、背負わないで走るのがベストですけど笑)。

それと、「トレーニングだから荷物をたくさん入れて重くしている」というソルジャータイプ(笑)の方もたまにいらっしゃいます。

そういうの、やめましょう笑。

悪い動きを繰り返してついた筋力が実用的かどうかを考えていただければ想像に難しくないとは思います。

どうしても重くして走りたいというドMな方でしたら、大目に見て正しく効率的な動きを確保できる範囲の重さならいいかな?と思います。

道具で妥協するとランニング障害のリスクになります

そんな通勤ランを積極的に取り入れている方で脚部の障害を発症する方も少なくありません。

そういった方をみていると「胸椎の回旋」が苦手な方が多いです。

腕が振れず胸椎の回旋が伴わなければ骨盤も回旋しにくく脚が前に出てきません。

そういった状況でも「前へ前へ」とがんばってしまうので脚ばかり酷使されてしまいます。

要はバックパックが邪魔をして腕を振れないからです。

決して「アンチ通勤ラン」というわけではありません。時間をやりくりして運動しているのは称賛に値します。

ご自身の身体のためにきちんと準備をして、きちんと道具にも投資をして行っていただきたいと思っています。


ちなみに鈴木はノースフェイスの「マーティンウイング」っていうのを使っています!