DNSセミナーを受講して改めて考えさせられたこと

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

先日、東京・新宿にてDNSセミナーを受講してきました。

人間が本来持っているはずの機能を発揮するために必要な発達運動学の科学的原理原則を勉強してきました。

子供のころにできたことが大人になって出来なくなっていることって、たくさんあります。

それは普段の日常生活で、どうしても偏りが出てきてしまうからに他ならないのですが、本来持っているはずのものなので、出来なくなってしまうことでいろいろな弊害が出てきてしまいます。

それらのことを再確認できたとともに、より一層、動作改善の大切さが身に染みた2日間でした。

患部の治療だけではもう意味がない

我々、治療家の仕事と言えばケガをしたり痛みがある症状に施術することが一般的ですが、そもそもケガをするメカニズムを知っておく必要があります。

多くは筋肉や骨・関節に症状として出てくるものですが、その過程では脳からの指令に何らかの異常が起こることがほとんどです。

突き指などの急性外傷などは脳の情報がどうこうは別として、治療院に来院される急性外傷以外の方のほとんどは、このことが関与していると言っても過言ではありません。

もっと簡単に言えば、姿勢不良や使いすぎて痛くなったのであれば、痛くなった部分単体が原因ではありません。

そもそも筋肉が硬くなるメカニズムも、筋肉単体が硬くなることはほとんどなく、アライメントの問題であったり、筋肉の固定点が安定しないことが原因です。

そしてアライメントや固定点の異常も脳からの情報により左右されます。

要するに、必要なのは患部への施術だけでなく【脳の情報を書き換える】必要があるということ。

それは単にマッサージを受けたり、ボキボキ矯正されたりするだけではおこなわれないため、個別に脳の情報を書き換えるアプローチ(当院でも行うコレクティブエクササイズもこれに該当)が必要です。

マッサージや鍼灸、物理療法はあくまで症状改善の補助

極端に言えばマッサージをしなくても動作改善の介入をおこなえば理論上は症状が治まる可能性はある、とも言えますが、当院ではマッサージをしながら手で患者さんの身体の状態を確認してどのようなトレーニングを処方するか、または予定していたトレーニングを変更するか決めているため、マッサージや鍼灸、物理療法も行います。

ただし、マッサージなどで強く揉んだりすることはありません。

あくまで施術をする目的は、マッサージや鍼灸で筋肉の緊張を変えてあげてから関節のアライメントを整えて、トレーニングで固定点を作って安定化を図ることが目的で、そこまでできて初めて根本的な問題が解決し始めるからです。

また、強いマッサージは一見して筋肉が緩んだ感覚になりますが、実際には神経の反応を一時的に鈍くして筋肉に力が入らなくなっているだけで、根本的な変化を求めるなら適切ではありませんし、その後の処方されるトレーニングにも良い影響はありません。

そこそこ鍛えていますので、強く揉もうとすればいくらでも強く揉むことはできますが、あくまで根本改善を目指したサービスを提供していますので、マッサージでの強い刺激をご希望の方にとっては当院はミスマッチです。

一時的に意味のある筋肉のゆるみが欲しいなら、効果のある物理療法(ラジオ波や高周波治療器など)でもよいでしょう。

ただし、立派な物理療法を施しても、筋肉の固定点が安定しないとすぐに硬くなってしまうということに変わりはありませんが…。

患者さん自身がどうなりたいのか?が重要

当院は施術とトレーニングによって症状を改善させることを目的としているため、「癒し」を求めて来院される方の期待には答えられないかもしれません。

癒しを与える施術も出来ないことはありませんが、私自身、「他で出来ることは他でやってもらう」という考えです。

ケガをしてとりあえず治療してほしいなら保険の使える整形外科で診てもらうのがベストです。

癒しが欲しいなら、癒しを前面に押し出しているサロンに行くのがベストです。

当院が提供しているのは「症状の根本改善のための施術とトレーニング」であり、これに関してはまだ県内の他の治療院ではできないことにチャレンジしていると自負しています。

どこにいっても治らない・長期間悩まされている・繰り返し同じ症状に悩まされているのであれば、当院に一度ご相談ください。