膝の痛み【変形性膝関節症】

宇都宮市JR岡本駅東口より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

今回は変形性膝関節症。

よく目にする症状かと思います。

当院での経験則からの内容になりますが、何か参考になれば幸いです。

どんなことが起こってるの?

変形性膝関節症は皆さんが良く知っている「軟骨がすり減る」ことで起こる症状です。

酷くなると骨からトゲ(骨棘といいます)ができてしまい、そこがこすれることで強い痛みを発します。

筋力低下、加齢、体重増加などがあることで起きやすくなります。とくにこの3つが揃ってしまうと、かなりリスクが上がります。

また、変形性膝関節症が起こる前に「膝に水が溜まる」ということが起こることも少なくありません。

水が溜まるのはどういうことかイメージしやすく言うのなら、火事が起きたときには消防車から消火剤入りの水をかけると思いますが、膝に炎症(火事)が起きたときにも水(消火剤入りの水)をかけるようなことが起こります。

膝に溜まる水は炎症や損傷を治そうとする成分(火事で言えば消火剤)でもあるので、意外や悪い物ではありません。が、多く溜まりすぎた場合にはひざを曲げにくくなったり、突っ張ってしまったりして不快です。

膝に溜まった水は少量であれば体に吸収させるような治療が可能ですが、多すぎる場合には当院ではまず整形外科に行ってもらい「水を抜く」よう勧めることがほとんどです(多い時はヤクルト1本分くらい抜くこともあるようです)。

整形外科の先生によって対応は違いますが、栃木の先生方の治療方法を見ていると、1回抜いたら当面経過観察する先生と、1週おきに連続して何度も抜く先生もいらっしゃるようです。

エビデンスがあることではないのですが、毎週のように頻繁に抜いている患者さんの経過はあまり良くないような印象を受けます。

また、頻繁に水が溜まる状態があると変形の進行が早いような印象も持っています。

しっかりリハビリやトレーニングも行い筋力をつけて、「水が溜まりにくい状態」を作ることも大切です。

変形が進みすぎると人工関節置換術など手術が必要になることも考えられますので、早目に対処したいところです。

中年女性に多い?

閉経後の女性はホルモンの関係などもあり、骨や関節に問題を抱えやすくなります。

また、先に述べたような筋力低下や体重増加が見られやすいのも、このタイミングの女性に特徴的であったりします。

体を動かす機会が減ったり、代謝が落ちることでエネルギーを消費しにくくなるためだと想像できます。

対策としては代謝を上げるために筋肉量を増やすことが理想的です。

ポジティブに言えば筋肉増やせば代謝が上がって太りにくくなる、食べてもオッケー、と言い換えることもできます。

糖質制限して、好きなものを我慢して、などと考えるよりもシンプルに「筋トレしよう」と思ってもらえればよろしいかと思います。

また、膝の怪我の既往がある場合にも注意が必要です。

以前にスポーツなどで半月板や靱帯を損傷したことがある、などです。

とくに手術歴があるような方で、術後のリハビリをガッチリやってこなかった方の将来は不安です。

そのような既往歴がある方も、症状が出てくる前にしっかり筋力強化に取り組んで、膝に負担がかかりにくい脚を作っておくことをお勧めします。

対策

変形性膝関節症の対策は治療だけでなく、減量と筋力強化が必須です。

よくCMで目にするサプリメントに関して一言言うなら「それが効くなら病院で出してるでしょ?」です。

なので、治療を受けながら減量と筋力強化を頑張りましょう。

筋力強化については太ももの筋肉と股関節周りの強化が効果的です。強化の方法はご相談いただければしっかり指導させていただきます。

ちなみに、病院で「たくさん歩いて」を言われ1時間も2時間も散歩している方がいらっしゃいますが、ウォーキングでは始めのうちは筋力がついてくるかもしれませんが、歩くことに慣れてくるところからは筋力強化にはなってきません(持久力強化にはなりますが)。

歩くだけでは筋力を増やしていくための負荷が足りないからです。

筋力をつけるためには「過負荷の原則」というものがあります。徐々に負荷を上げていくということです。

そのためには筋トレが必要になってきます。

強化のためのトレーニングも根本改善のためには必要で、当院では治療だけでなく筋力強化に関しても対応できますので、まずは当院にご相談ください。