鍼灸接骨院トレスのブログ

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2年続いた野球肩

投球障害肩 , 症例報告 , 野球肘
2018年05月10日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。

先日来院された野球少年。

中学1年時から肩の痛みに悩まされ、病院や接骨院を転々とするも快方に至らず結果としてイップスのような症状も出てしまっていた、2年以上経過した投球時の肩の痛みが主な悩みでした。

結果として肩の関節自体には問題はなく、以前の投稿でも紹介したTOS(胸郭出口症候群)からくる肩の痛みでした。

今回の投稿が、病院その他で治療を受けるものの一向に改善しない肩の痛みにお悩みの方の参考になればと思います。

医療機関での診断は『肩の靭帯の損傷』

元々、ピッチャーであった彼の肩に痛みが発症した当初、医療機関で診察を受けて言われたのが『肩の靭帯の損傷』。

病院のリハビリでは肩自体の治療と、投球時の体重移動などの指導を受けていたとのこと。

同時に地元の接骨院で肩の治療を受けていたが、それでも症状が軽減することはなくピッチャーを断念。

内野手として中学校の2年半を過ごすものの痛みを伴いながらであったこともあり、3年生になってボールを投げる頃にはイップスのような症状も見られる状況になっていました(保護者の方が保存していた動画で確認済み)。

この間、約2年に渡り病院や治療院を転々とするも治ることなく中学校の野球部を引退。

高校でも野球を続けたいという目標があり、『まずは投げられる状態に』ということで当院に来院されました。

肩自体の構造上の破綻は見られず

初診の際に肩のバイメカ的な検査をしてみるものの、肩自体の症状は強くなく、特に他動的に肩を動かした際の痛みはほとんどなかったということから、構造上の破綻は現時点ではあまり考えられないと判断し、『動作不良』を探すことに切り替えました。

結果的に上肢挙上時(腕を挙げること)に頸部筋肉に過剰収縮が見られました。

このことから首回りの状況確認にフォーカスし、投球動作の神経・血管の絞扼を考えました。

特にライトテスト(今回は変則的なライトテストを使っています)と言われる投球時のトップの位置に似たようなポジションを取った際の挙上角度や水平伸展角度によっては橈骨動脈の拍動がなくなるレベルにあり、そのポジションでグーパーを繰り返すと10回も繰り返さないうちに力が入らない状況にありました。

そのような状況を鑑みて肩自体に注目することなく首回りの異常運動および投球時の動作不良を改善させることに重きを置いて施術とトレーニングを行いました。

罰としてやらされた腕立て伏せ

やり方によってはベンチプレスなどは首周りの異常運動を誘発する恐れがあることはこれまでの投稿で訴えてきましたが、今回のケースもそれに似た背景があったかもしれません。

彼が所属していたチームでは当時、練習中にミスをするとその場で腕立て伏せをする罰があったようですが、これもやり方次第ではマイナス方向に働きかねません。

首回りの異常運動を起こさない腕立て伏せのやり方を指導した上でやらせるのなら、たとえ罰としてやらせたとしてもそれは『強化』になるかもしれません。

が、今回のようについ最近まで小学生だった筋力のない子に正しい腕立て伏せのやり方を指導せずにやらせたとすれば、単なる『罰』としかならなかったとも言えてしまいます。

ここまで批判的になってしまいましたが、決して指導者側を責めることも出来ません。

最近では『ブラック部活』と言われるように授業を持つだけでも忙しい先生方にとって、動かし方まで独自に勉強して指導するのは物理的に無理なことかと存じ上げています。(教職の患者さんも多いのでよく話しを伺います)

こういった時に専門家である我々が何か出来ることはないか?と考えさせられます。

特に学生スポーツであれば、やれる期間が限られてしまっているので、痛めてしまうと復帰するまでの時間がロスしてしまうことになります。

今思えば、私自身も学生時代には間違ったトレーニングを数多くやっていた経験があり、実際に野球をして肩肘を痛めた経験もあります。

そのようなことからも学生スポーツにおいては『怪我の予防』ということにも注目していただければ良いのではないかと考えています。

そして、部活動レベルでも専門分野は専門家に依頼できる・依頼しやすい環境が出来てくると良いなと思いますし、依頼があったその時には全力でサポートできるようにしたいと思います。

どこに行っても改善しないなら当院にご相談ください

肩の構造自体に問題があるなら、患部への治療は最も大切な部分になります。

今回みさせていただいた患者さんは、何とか無事に高校入学前までに普通にキャッチボールできるレベルまで回復されました。

今後の目標は『遠い距離を痛みなく普通に投げる』というところ。

構造の問題が亡くなった後にも痛みが続く場合には、肩の損傷以外のところに着目しなければならない場合が多くあります。

それが他の場所に問題があったのか・動かし方に問題があるのか。

当院には今回のような肩の症状に関わらず、『どこに行っても良くならない』方が多くいらっしゃいます。

『本気でなんとかしたい』そんな場合には、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

バレーボールでの着地時の膝の痛み

症例報告 , 膝痛
2018年05月5日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。

バレーボールやバスケットボールなどの繰り返すジャンプ動作では膝の痛みがよく起こりますが、先日みさせていただいたケースについてご紹介します。

結果的には右膝に痛みがあったのですが、そこに至る経緯で左の股関節に問題があったケースです。

改めて『症状は結果であって、原因は他にある』というケースでしたので、ジャンプ動作で繰り返す膝の痛みや、治療しても一時的に良くなるだけで運動するとまた痛くなる、という症状でお悩みの方の参考になればと思います。

オフシーズン、頑張って筋トレしたけど…

ママさんバレーをはじめとする一般の方が取り組むバレーボールは一般的に冬がオフシーズン。

ただ、この方のチームはとても意識が高くオフシーズンも練習が休みになることはなく、筋トレを中心としたオフにはオフのトレーニングをするチームでした。

そのオフシーズンのトレーニングもかなりキツく、男子高校生がするような補強トレーニングをしていた、とのこと。

数ヶ月前から右膝に違和感を感じていたが、シーズンインも間近に控えた春先に痛みとなり、屈伸運動や階段を降りたり寝返りをした際に膝の外側に強い痛みを抱えていました。

取り組んでいたメニュー内容はバッチリ。変なトレーニングをしていたわけではありません。

では、どうして痛くなってしまったのか?

そこには動作不良が隠れていました。

特に捻ったわけではないのに膝が痛い

バイメカ的に膝の構造的な問題を探りましたが、半月板や側副靭帯の症状はなく、考えられるのが腸脛靭帯と膝蓋骨周辺の筋膜に関する痛み。

これらの痛みはどちらかといえば繰り返しの負荷による症状。

この時点で、原因は他にある可能性が高くなります。

結論を先に言うと、『左股関節の機能制限』。

この患者さんのポジションはレフト。

ということは、スパイクを打って着地する際に左足からの着地負荷が多くなります。

SFMAという検査を使って評価した際も左股関節に関する機能低下が見られたので、『左の股関節が使えなくなってますね』と伝えると、患者さんから『そういえばレフトのポジションにいると右に踏み込んでレシーブすることが多いんだけど、一歩目が出しづらい』と。

この時点で、痛みのある右膝だけ治療しても一時的に良くなるだけで、右膝ばかり頑張ってしまう状況に変わりないので、再発のリスクは拭いきれません。

施術対象は右膝。修正する動きは左股関節。

このケースは痛みだけにフォーカスするなら右膝だけアプローチしても症状は軽減します。

現に初回にはトレーニングを行いませんが(メニューを考える時間が必要なためトレーニングは2回目以降です)右膝蓋骨周辺と腸脛靭帯周辺の組織間リリースを施しただけで普通に屈伸できるようになりました。

ただ、この状態のままでは練習強度が上がればまた痛みが出てくることが考えられます。

ですので、機能低下を起こしている左股関節にアプローチして、しっかり動く状況を作る必要がありました。

数回のトレーニングを行い、左股関節でしっかり荷重してレシーブする際にも左足でしっかり踏ん張って一歩踏み出せる状況を作っていきました。

左股関節の機能低下が改善する前に右膝の痛みが先になおっていましたが、この方も意識が高く、試合でよいパフォーマンスを発揮したいということで、しっかり股関節の動作改善が済むまで通院されました。

きっと今シーズンは良いパフォーマンスを発揮して楽しんでくれると期待しています。

スポーツでの繰り返す痛みにお悩みなら鍼灸接骨院トレスへ

この患者さんとの会話で印象に残った言葉がありました。

『結局、病院に行っても接骨院に行っても、電気かけて湿布もらってよくても少しマッサージしてもらうくらいで一時的に良くなっても治るわけではないから、痛いのは仕方ないと諦めてた』と。

恥ずかしながら私自身も雇われて仕事をしていた頃には、これと同じようなことくらいしか出来ませんでした。

ただ、今は違うと言える自信があります。

痛いのが仕方ない?歳だから仕方ない?

ちゃんとアプローチすれば改善する症状はいくらでもあります。

そのアプローチが出来るのが当院です。

そして、そのアプローチの幅を広げるために現状に満足せず、これからも学び続けます。

仕方ないと半分諦めてしまっている方。諦めきる前に鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

シーバー病~成長期のかかとの痛み~

ランニング障害
2018年05月1日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。

成長期に悩まされる『骨の痛み』。

多いのが膝と踵(かかと)です。

今回は踵に起こる骨端症であるシーバー病について当院のアプローチをご紹介します。

病院などでは一般的に『運動の中止』を言い渡されると思いますが、その間にも出来ること・やっておくべきことがあります。

最後にシーバー病に関わらず取り組んでおきたいエクササイズをあげておきます。

今回の内容が長い期間、痛みに悩まされているお子さんをお持ちの方の参考になればと思います。

シーバー病患部の主な原因

踵に起こる骨端症をシーバー病と言います。

とくに成長期でまだ骨が完成していない、骨端線というものが残っている年代の子の踵部分への過度な負荷によって患部に炎症や、ひどい場合には骨端核という部分の壊死を起こすと言われています。

ここで言う『過度な負荷』とは、ふくらはぎの筋肉や足裏の筋膜によって過度に引っ張られることを指します。

患部周辺をみると単純にふくらはぎやアキレス腱の伸長性が低下することによって引っ張られる力が増大すると言われています。

その他に、ふくらはぎ・アキレス腱と関係性が深い足裏の筋膜の伸長性が低下しても負荷が増大することも考えられます。

患部の状態によっては負担のかかる運動は中止しないとならない場合もありますが、そのタイミングのうちにやっておかなければならないこともあります。

まず第一目標としては『ふくらはぎから足裏の筋膜を柔らかくする』ことが必要です。

患者さんの栄養状態も大切です。(お菓子ばかり食べちゃダメょ)

我々治療家としてできる方法としては、マッサージや鍼治療などで筋肉のトーンを変えてあげることです。

ふくらはぎ・足裏の筋膜の固さ以外にみておきたいとこ

当院では足部周辺の疾患の場合、患部の状態以外に『動きの問題』『足部の機能の問題』に注目します。

特にみておきたいのが『足部の機能』です。

ふくらはぎや足裏を固くする原因として、それ以外の場所の問題に注目する必要性がありますが、そもそも足部の状態が悪ければ、患部以外に考えられる場所を施術をしただけでは改善しません。

なぜなら『立った時(負荷がかかっている時)にどうなっているか』が重要だからです。

一般的に治療を受ける場合、寝た状態で受けることがほとんどかと思います。

寝た状態で患部を含めた関連部位の柔軟性が獲得できて、その状態で患部に負担がかかっていなくても、いざ起き上がった時にまた緊張してしまう状況であれば、また動きはじめて運動強度が上がっていくと痛みが出てきてしまうことが多いです。

そういった意味でも『立った状態での評価』が重要になってきます。

立った状態での評価

足部の状態を確認する上でまず見ておいて欲しいのが『いわゆる扁平足』や『外反母趾』『両脚でしっかり立てているか』あたりでしょうか(他にもありますが、、一般の方で見分けがつきやすいのがこの辺)。

扁平足は『土踏まず』の部分の高さがなく床につきそう・ついている状態です。

これは足の内在筋(いわゆるインナーマッスル)の機能が弱く、『舟状骨』と言うところを支えられてないことが原因です。

外反母趾は親指が人差し指側に曲がってしまっているもので、扁平足と合併することも多く、足の内在筋の機能とも関連してきます。

最後に両脚でしっかり立てているかは、痛みをかばってそのようになってしまっているのか、もともとそういった立ち方をしていて負担をかけているのかを考えて予め対策しておかないと、治療によって痛みのコントロールが出来たとしても『運動するとまた痛くなる』という結果にも繋がりかねません。

そこに関しては施術だけで解決することはなく、リハビリやトレーニングをして改善していく必要があります。

当院で施術だけでなくパーソナルトレーニングをパッケージしている理由がそこにあります。

足部内在筋を活性化させるトレーニングを最後にご紹介します。

やり方の詳細は文字に起こすのが難しい内容ですので、お困りの際には鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

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