81歳女性・変形性膝関節症の痛み

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

プロスポーツ選手のコンディショニングをお手伝いさせていただいている関係上、当院に来院される方はスポーツをされている方の割合が多いのですが、最近では年配の方や運動と縁のない方にも来ていただけるようになりました。ありがとうございます。

そんな運動と縁のない方や年配の方に対しても、当院ではパーソナルトレーニング(コレクティブエクササイズ)を受けていただいています。(※もちろん、いきなりスポーツしている方と同じことは求めません)

要は「ベッドの上だけでは、良くなるものも良くならない」ということです。

手術が必要なレベル。ただ、年齢的に…

この患者さんが実際に病院の先生に言われたことです。

変形も酷く(私の治療家人生で最も酷い変形性膝関節症でした)病院の先生も本当であれば手術をしたい。

でも、年齢的・体力的なところも考えるとすぐにリハビリを始めることはできない。

そうなると今以上に筋力が落ちて寝たきりになってしまいかねない。そのリスクを考えたら…。

と判断されたようです。

「根本改善」を謳っている当院としては心苦しいところではありますが、今の医学では変形してしまったもの(この場合は変形による重度のO脚)を戻すには手術以外に方法はありません。

当院でも膝以外も含め変形性の症状を患って来院される方には予めこのことを伝えています。

そういったことを知っておいていただいたうえで「どこに目標を設定するのか」を患者さんと話し合います。

変形自体は治らないけど、今より楽に生活できる可能性はある

諦めたらそれで終了します。

医学的に手技で変形自体を治すことは不可能ではありますが、だからと言って何もしなければ痛いまま。放っておけば変形が進行する可能性もゼロではありません。

我々がこういった変形性の疾患を抱えている方にできることは、施術で痛みを緩和させ変形の進行を少しでも遅らせること。

そのためにはベッドの上で施術を受けるだけではなく筋肉をつける必要があります。

また、動きを変える必要もあります。

これらはベッドの上でどうこうできる範疇の物事ではありません。

根気よく、ちゃんとやれば歩けるようになる

今回来院されている81歳の方は、なんとか家の中を歩いている状態。というか移動するために歩くだけの状態。

最近では腰も曲がり、めっきり買い物などに出掛けて行くこともなくなったとのこと。

来院された時も手を貸してベッドまで誘導していたレベル。

かれこれ1か月半以上経過しましたが、やはり変形自体は残っているものの、今では介助なしで自力でベッドまで歩けるようになりました。

ご本人の感覚的には「痛みが前より少なくて力が入りやすくなったような気がする」とのこと。

そのせいもあって短い距離であれば自力で歩行できるようになったものと考えられます。

コツコツやれば年齢は関係ありません。

やるべきことをしっかりやれば、何とかなることもたくさんあります。

「先生、私が死ぬまで面倒見てね(笑」

嬉しくもあり、プレッシャーを感じつつも、少しでもこういった方の力にもなれるように、もっともっとレベルアップしようと思った症例でした。

健康寿命を伸ばしたい方。当院にヒントがゴロゴロ転がっています。ご相談ください。