腹筋運動ができないのは「腹筋がないから」?

宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。症状の緩和はもちろん、可動域向上・強化・動作改善により「症状が出る前より強い身体」を作ることを目指します。

スポーツパフォーマンスに限らず日常生活でも重要な「腹筋」。

いわゆる体幹部を構成する筋肉群のひとつだったりもします。

トレスの患者様でも「私、腹筋が苦手なんです」なんて方も少なからずいらっしゃいます。

もちろん、運動習慣もなく筋力自体が足りてなければできないのも仕方ありませんが、スポーツをしていたりジムに通って運動しているのにできない場合には筋力以外の問題も考慮しなければなりません。

「筋力はあるんだけど腹筋ができない」ケース

結論から言いますと、そういう方の中には骨盤の後傾(後ろに傾くこと)や腰椎の後弯(腰の骨が後ろに丸くなること)の可動域が悪くなっている方が多くみられます。

当院で採用しているSFMAという理論の評価の中に「多分節屈曲パターン」という項目があります。

詳細は割愛しますが、端折って言うと立位で身体を前屈させていくと胸椎と腰椎の後弯は1:1となり、仙骨は70°以上傾くのが理想とされています。

その辺の可動域が問題となって持っている筋力を十分に発揮できないこともあります。

そういった方に「腹筋ができないから」と言って、もっと腹筋のトレーニングをやらせても「良い動作」を獲得することはできません。

もし、その状態で腹筋ができるようになったとしても、どこかで代償していたりどこかに負担がかかってしまっていることも考えられます。そうなると故障のリスクにもなってしまいます。

筋トレする前にやるべきこと

「まずは動くべきところは動くようにして、それから安定すべきところは安定させる」。これが基本です。

当院にはもちろん症状でお悩みの方もいらっしゃいますが、それと同時に「スポーツで結果を残したい」という要望を持った方もいらっしゃいます。

そのような方には負荷や量的なところにフォーカスする前に、まずは質的な部分に目を向けてエクササイズを処方させていただいています。

動作中の呼吸の仕方に問題があれば、当院では呼吸の練習からアプローチです。

普段から身体を鍛えている方からすると一見して「なんでこんな初歩的なことしなきゃならないの?」みたいなこともあるかもしれませんが、それもすべてその方に必要な内容として処方させていただいています。

呼吸に限らず、寝返りや股関節の動かし方など、赤ちゃんの頃にできたことが大人になるとできなくなっていることが多くあります。最近の研究でも動作改善するためにはその辺りも考慮すべき、という傾向になってきています。

「〇〇ができないのは筋肉がないから」で片づけていませんか?

その状況で量的な負荷をかけていってもパフォーマンスはあがりませんよ?

当院には判断基準があります。ご相談ください。