【半身での機能的な前かがみは難易度高い】
宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
今回はよくあるパターン、「前かがみになると痛い腰痛」について。
結論としては「腰の痛みは結果であって、そこに至る経緯、原因を見極める必要がある」ということです。
痛みばかりに注目すると本質を見落とすことが大いにありますので、繰り返す腰痛にお悩みの方は参考にしてみてください。
動作から見る機能的な前かがみとは?
前かがみと言ってもいろいろなパターンがありますが、今回は両足を揃えて立った状態で自分の足元にある荷物を取るイメージをしてみてください。
理想的な前屈動作とは以下のような要件を満たす場合を指します。
・爪先にタッチできる
・荷重は後方にシフトしている
・背骨の湾曲は背中1:腰1の割合
・仙骨(骨盤にある骨)が70°以上前傾している
・左右非対称性がない
大まかにみると、このあたりが評価対象になります。
前屈ひとつにとっても評価すべき項目は多くあります。
爪先を触れるから良いわけではない
一見して「爪先が触れるから身体は硬くない」と評価されがちですが、爪先にタッチできても上記要件で問題が見られる場合には注意が必要です。
経験上、荷重の後方シフトと仙骨の前傾に問題がある場合には腰にかかる仕事量が多い印象を受けます。
後方シフトや仙骨の前傾が少ない場合には腰部での湾曲が大きくなることが多く、背中1:腰1を実現するのも難しくなります。
前屈時に腰部の湾曲が大きくなりすぎる場合には椎間板や椎間関節などに強いメカニカルストレスがかかりますので、結果的に腰に負担がかかる原因になりますので改善すべき点です。
「爪先が触れるから私は大丈夫」と考えるだけでは重大な問題を見落とすことにもなりかねません。
機能的な前かがみができないなら
立った状態での前かがみに問題がある場合、もう少し細かく問題を探していく必要があります。
単純に脚後面の柔軟性に問題があるのか?
立位など荷重時には股関節などのスタビリティ(安定性)も必要になるので、そこに問題はないか?
股関節の屈曲機能に問題はないか?
そもそも脊柱自体の機能不全はないか?
筋肉の問題?関節の問題?運動制御の問題?
前かがみの動作についてのさまざまなリスク因子を想定して、より掘り下げた評価をしていきます。
治療や施術だけで根本改善できることはほとんどない
私が施術前に動作のアセスメントをするようになって以来、いまだに動作に問題のない前かがみでの腰痛に出会ったことはありません。
前かがみでの腰痛に限らず、繰り返す症状や慢性的に痛い症状に対して根本改善させるには「動作に対するアプローチ」が必要不可欠です。
ベッドの上で良くなるものは一時的によくなっているだけで、結果的に痛みをコントロールしているだけに変わりありません。それは根本的には何も変わっていないとも言えます。
症状を本当に根本改善させたいなら、治療・施術だけでなく、機能的に体を動かせるように介入するべきです。
本当の根本改善はベッドの上だけでは終わりません。動作を改善させるトレーニング(コレクティブエクササイズ)が必要です。
当院の謳う根本改善は、痛みのコントロールだけでなく、機能的な動作を獲得するためのトレーニングもおこないます。
治療・施術を受けると調子が良いけど何日かするとまた痛くなってくる、定期的に治療・施術を受けないと仕事や運動に影響がある、と言った場合には、そもそもご自身の身体を機能的に動かせていないのかもしれません。
本当の根拠ある根本改善を目指したい方。当院にご相談ください。