腰痛の方の運動としての【登山の勧め】

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

当院のコンセプトとして【施術+トレーニング(コレクティブエクササイズ)】を提案させていただいていますので、お越しになる患者さんには「とにかく動かすこと」を指導させていただいています。

ただ、来院されるすべての方が「身体を動かすことが好き」というわけでもありません。

本当であれば、軽くジョギングができたり、水泳ができたら最高ですが、年齢や体の基礎的な状態にも左右されますので、まずは「歩くこと」を心がけていただきたいと思っています。

歩く中でも感覚受容器が活性化する登山が最高です。

ちなみに、登山と言っても5時間も6時間も山行するようなものではなく、ハイキング程度の軽登山がオススメです。

ちょうど良い負荷

「登山はウォーキングとランニングの中間の負荷」なんて表現されることもあります。

確かに運動強度としては中間の負荷でちょうど良いと思いますが、私が登山を推す理由は別なところにあります。

それは【不整地を歩く重要性】。

不整地を歩くことで感覚受容器が活性化すると言われています。

登山道には凸凹な場所もあれば、ちょっとした段差を乗り越える必要が出てきます。

そういった普段の生活では体験することが少ない刺激を身体に与えてあげることが重要で、日常生活中に躓いたり転んだり、いざという時に対処するのに役に立ちます。

また、いざという時に限らず、感覚受容器が活発であると効率の良い身体の使い方が可能になり、ケガの予防やパフォーマンスアップにも繋がると考えます。

登山好きな患者さん

当院にお越しの「変形性腰椎症」と病院で診断を受けた登山好きな患者さんがいらっしゃいます。

当初は「歩けるけど痛いから長時間の登山ができない」とのお悩みでいらっしゃいました。

現在は依然と同じように6~7時間の登山を楽しむ程度まで回復されましたが、やはり元々登山をされていただけあって症状の軽減はこちらの予想よりも早かったです。

私の評価としてはSMCDというスタビリティ(安定性)とモーターコントロール(運動制御)の問題として施術とトレーニングを行いましたが、立位でのトレーニングに行くまでが当初の予想より早かったように感じています(当院のトレーニングは臥位~四つ這い~膝立~立位と段階を経て自由に動かせるように改善していきます)。

いろいろなことを鑑みると、この患者さんは登山で不整地を積極的に歩いていることによって、本来は感覚受容器が敏感で動作をコーディネートするところだけが欠けていたため、身体に無駄な負荷がかかっていたのかもしれません。

当院では変形性の部分に関しては重要視していません

先の患者さんの病院での診断は「変形性腰椎症」でしたが、変形している部分に関しては我々が行う徒手的なアプローチで治ることはなく、変形している部分を治す場合には手術が必要になります。

ただ、当院の考えとして患部が変形する過程で何かしらのストレスがかかっていたことは間違いありませんので、そのストレスを軽減させることはできます。

また、そのストレスを軽減させることで変形の進行を遅らせることができます。

その軽減させるためのアプローチとして何をするべきなのか。単にマッサージをして筋肉をほぐせば良いのか?もっと違う角度から身体をみていく必要性があると考えています。

マッサージで揉んだり、矯正としてボキボキしてもその時は楽になりますが、根本的には変わりません。

ベッドの上だけでは治らないのには理由があります。

少しでも症状が楽になりたいのなら、当院に一度ご相談ください。