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可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。
前回アップした『RICES処置』の中のアイシングについて。
これから選抜甲子園などが始まりますが、試合後のピッチャー達がどれくらいの割合でアイシングしているのか、個人的に注目しています。
以前にセミナーでご一緒した野球のトレーナーさん(MLBにインターンしていた方)が仰っていた『アメリカじゃ投げた後アイシングしないんだよね』の言葉が印象的で色々情報を集めてみました。
また、彼らはどんなリカバリーをしているのか、職業柄気になるところでありました。
日本では未だアイシング正義ですが、トレーナーさんが仰っていた海外のリカバリーについてご紹介します。
アイシングなんてしない?
高校野球やプロ野球でも試合後または登板後にアイシングをしている選手を見たことがある方も少なくないと思います。
アメリカではアイシングするのは、ほんの一握りにすぎないようです。
アイシングする場合というのが『選手が求めてきた場合』だけ。
しかも、そのアイシングも日本のように氷ガッツリのキンキンに冷やすものではなく、カキ氷みたいに砕いた氷をタオルで包んで対象になる場所に当てるだけ、というもの。
日本のアイシングみたいにサポーターみたいなものでガッチリはやらないみたいです。
やはり以前にRICES処置についてアップした記事の通り冷やすと回復が遅くなる、ということで一致しているようです。
アイシングの代わりになるもの
主にアイスバスという氷風呂や、コントラストバス(冷水・温水の交代浴)やクライオサウナなどを利用したクライオセラピーと言われるものをアイシングの代わりにおこなうようです。
氷風呂はサッカー選手などが悲鳴をあげながら入っているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
クライオサウナは自転車のツールドフランスなどで取り入れているチームも話題になりましたね。
ここで疑問に思った方も多いはず。
『アイシングだめなのに冷やしてんじゃん』
そうです。冷やしているのです。
ただし、ここでの冷却の目的は『中枢神経系や自律神経系に対するアプローチ』です。
『アイスバスやクライオサウナをしても組織のリカバリーとしての効果は期待できない』と言われています。
じゃあ、目的は?になりますが、最近のコンディショニングでは、組織の回復の前に中枢神経系のリカバリーが最も高い優先項目と考えられるようになっているからです。
そういった意味でアイスバスやクライオサウナで冷却するようです。
その他、投球後にアイシングの代わりに加圧トレーニングを取り入れているところもあるようです。
アイシングに変わるリカバリーのトレンド
日本でもポピュラーなマッサージや電療機器を使って筋肉を動かして血を良くしたりする他に、『カッピング』と呼ばれるものが流行りのようです。
カッピングは昔でいう『吸いツボ』と言ったらわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今、まさかのあれが流行りです。
カッピングしながら運動させる方法を考案した日本人の鍼灸師さんも現地で活躍されています。
その他、スクレイピングと言われる特殊な金属で筋肉をスクレイプ(削る)ようにマッサージする方法も流行りのようです。
カッピングもスクレイピングも施術後に軽く内出血するのですが、軽く炎症反応を起こすことにより組織の再生が促されると言われています。
リカバリーも時代によって変わります
今回紹介した内容は現時点での流行りですが、何年後かにはまた『アイシングが良い』と言われるかもしれないし、言われないかもしれません。
もちろん、最新の理論で対応することは大切ですが、それ以上にスポーツをしている方の『感覚』は大切にすべきです。
理論上、アイシングは懐疑的になってきていますが、その方がアイシングすると調子良い、というなら取り入れても構わないと思います。
ご自身にとって何がベストなのか、悩んだ際には鍼灸接骨院トレスにご相談ください。
あなたにとってベストに近い方法を提供します。