宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
今回のテーマは「呼吸」。
これに関しては当院でも重要視しており、動作を改善するトレーニングを処方する前に改善しておきたい項目であります。
1日に2万回以上おこなわれる呼吸。
慢性的に腰痛や肩こりなどを抱えている方で呼吸が浅い方が少なくありません。
呼吸が浅いことでいろいろと悪影響を受けることがある事が最近ではわかって来ています。
何気なくおこなっているものですが、侮ってはいけません。
まずは呼吸から見直してみるのも改善の一助になるかもしれませんよ。
基本は腹式呼吸、というか横隔膜を使った呼吸
私自身、PRIといった呼吸機能などの理論を学んだ経験もありますが、胸だけ膨らむ胸式呼吸(動画真ん中)、腹だけ膨らむ腹式呼吸(動画上)、両方膨らむ横隔膜呼吸(動画下)と分けた場合、横隔膜呼吸がもっとも機能的であることには変わりません。
当院でも最初の段階で呼吸機能のチェックをしますが、腰や首肩に問題がある方はとくに呼吸が浅い、または胸式呼吸をしている印象があります。
そういった呼吸の仕方をしている方でも横隔膜呼吸ができるとベストですが、腹式呼吸すらできないケースが多くあり、いきなり横隔膜呼吸をさせてもうまくいかないことがほとんど。
胸式呼吸が染み付いている方が横隔膜呼吸をするためには別な角度からアプローチすることもありますが、基本は冒頭の動画の一番下の【Diaphragmatic Breathing】を目指しましょう。
横隔膜を使うのは体幹の安定性を考える意味でも重要
当院では体幹部の説明をする際に水を入れたドラム缶をイメージしてもらうことが多くあります。
そのドラム缶の天井部分が横隔膜。(側面は腹横筋、底面は骨盤底筋)
水をなみなみ注いでいくと(内圧を高めていくと)蓋をしなければ水はこぼれてしまいます。
腹圧を高めることができても横隔膜が機能しなければせっかくの力も逃げてしまうことになります。
どんなにバキバキに腹筋が割れていても(割れるのはアウターだけど)、インナー部分の安定性が欠けると効率が悪くなります。
そういった体幹の安定性を求める意味でも横隔膜の機能は大切です。
また、腸腰筋などとの筋連結なども考慮すると、機能的に動かせることにこしたことはありません。
そして、横隔膜を機能的に使うのは「呼吸」です。
どんなに腹筋背筋頑張っていても、呼吸で使わないと鍛え抜けないのが横隔膜です。
胸式呼吸のパターンに嵌っている人はまずは腹式呼吸から
もちろん、冒頭の動画のように胸も腹も両方膨らむ横隔膜呼吸ができることにこしたことはありません。
ただし、当院での指導経験上、呼吸が浅かったり胸式呼吸になっている方に、いきなり横隔膜呼吸をさせようとしても上手くいかないことが多々ありました。
そこで、そういった方にはまずは腹式呼吸から取り組ませるようにしています。
そして腹式呼吸ができるようになってから、お腹に1キロくらいのウエイトを載せて押し返すように呼吸をさせると、腹が膨らみすぐに胸も膨らんでくる横隔膜呼吸ができあがります。
全ての方がそのようにできるわけではありませんが、比較的このパターンで呼吸の仕方を矯正すると上手く行ったりすることがありますので、トライしてみてください。
また、基本的に呼吸の仕方をトレーニングをする際にも寝た状態からスタートです。
寝た状態で出来ない人が、起き上がっていろいろと脳からの他のスイッチが入った状態で出来るわけがありません。
まずは寝た状態でしっかり出来るようにトレーニングしていきましょう。
基本ができずして応用ができるはずがない
生まれてきて初めにすることは何でしょうか?
それすら上手く言ってない状況でいろいろトレーニングしても根本的には上手く改善しないケースが多々あります。
当院ではまずは呼吸から始まり、寝た状態でのトレーニング~四つ這い~立ち膝~立位~重りを持ったトレーニング…といったように段階を追って動作改善をおこなっています。
自分の身体を上手に操れないのに重りを持っても、本当の意味で効率的で機能が向上するトレーニングになることはありません。
その第一歩として呼吸から見直してみてもらうと、意外と改善の近道に繋がったりするものです。
ご自身の呼吸に自信がない方は、一度、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。