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可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
先日、都内某所にて整形外科医が開発した加圧トレーニング【マルチカフケア(以下、MCC)】の講習会に行って参りました。
※厳密には加圧トレーニングとは違うのですが、一般の方が聞いたことがあるワードとして加圧トレーニングという言葉を使っています。
一般的な加圧トレーニングはトレーニング要素が強い印象を受ける方も少なくないかと思いますが、MCCは整形外科医が開発したということで、治療機器として利用できるという特徴を持っています。
そんなMCCですが、21日(木)から1週間程度、メーカーさんからデモ機を借ります。
以下、本日の投稿を見て興味がある方は一度、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。
MCCがもつ2つの機能
MCCは治療効果のあるRegional & Remote Ischemic Preconditioning:局所的遠隔的虚血操作(以下、RIP)とトレーニング効果のあるMulti Cuff Training:MCトレーニング(以下、MCT)があります。
虚血と潅流を繰り返すことで効果を発揮するのですが、その効果に対する論文も多数発表されており、最近では海外でも同様の治療機器が出始めているということです。
生理学的に言うと難しくなってしまうので、簡単にそれぞれの効果を以下に記します。
【RIPの効果】
①骨折、捻挫、肉離れなどのケガの早期改善(治癒までの期間が2~3割短縮)
②圧迫の受けている神経の血流が良くなり痺れが改善
③筋肉の血流が良くなり肩こり筋肉痛が改善
④関節軟骨の血流が良くなり関節痛が改善
⑤全身の血流が良くなり冷え症が改善、その他、美容効果
⑥脳の血流が良くなり歩行などが安定
心筋梗塞や脳梗塞などで血管・血流の問題がある場合、加圧トレーニングをすることは難しい(危険)ですが、MCCの場合には血流を感知するセンサー機能も備え、最適な血流管理ができるので、血管の問題がある方にも利用できるというのが大きなインパクトなのではないかと個人的には考えています。
【MCTの効果】
MCTで鍛えられるのは基本的に白色の筋肉(速筋)です。
一般的に速筋を鍛えるためには最大筋力の65%以上の負荷をかけないといけないと言われているのですが、これは結構きつい。
MCTの場合、筋肉内の血流が制限されて低酸素状態になります。そして低酸素状態になると赤色の筋肉(遅筋)の活動が弱まり、速筋の活動が優位になると言われています。
人工的に低酸素状態を作るので、より短時間でより楽に速筋を鍛えることができます。
私自身も実際にスクワットで体験しましたが、息が上がったり心肺機能の限界を迎える前に脚パンになり、普段からサイクリングやランニングで脚を鍛えているにも関わらず、久々に2~3日筋肉痛を味わいました笑。
ちなみに普段から鍛えているつもりですが、私は2分も持ちませんでした…。
速筋のトレーニングということで、持久系のスポーツをしている方のトレーニングとしては向かないのでは?と思いがちですが、運動生理学的に言うと、マラソンやサイクリングでもペースを上げたり、坂道を走行したり、アタックをかけたりする際にはすでに有酸素領域ではなく無酸素領域での運動になります。
そういった点から考えても持久系のスポーツをしている方でもパフォーマンスアップを考えているなら、「速筋も」鍛える必要があります。
また、年齢を重ねると速筋が衰えてきます。
年配の方が早く歩けないのもこのためと言われていて、とある研究では「早歩きができる高齢者は長生きする」と発表されています。
介護予防・サルコペニア対策としても有効なトレーニング方法なのではないでしょうか?
その他、加圧トレーニング同様に成長ホルモンの分泌による脂肪燃焼、シェイプアップ・ダイエット効果などもあります。
まずは体験を
6月21日(木)より約1週間、MCCのデモ機が当院に来ます。
ご都合よろしければ一度、体験していただき効果を実感していただければと思います。
治療、トレーニングだけでなく美容やダイエットなどにも理論上、効果があるということで、私自身もう少し使い込んでみて当院で採用するかどうか判断したいと考えています。
物は良いのは実体験済みですが、価格的なところで採用してペイできるのかどうかの判断、というのが本音です笑