11月23日はセミナー参加

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。

可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

11月23日の祝日休診日を利用して東京・新宿にて行われた「ストレッチリリースセミナー」に参加して来ました。

その雑感をツラツラと。

ちゃんとした「筋膜リリース」

「筋膜リリース」というワードは結局のところ単なる流行り言葉なので、今回受講したセミナー内容をこの言葉で表すのはいささか微妙なところですが、一般の方に馴染みのありそうな言い回しをすれば「ちゃんとした筋膜リリース」といったところでしょうか。

監修している先生も日本人では数少ない、海外で開かれる筋膜系の学会に出席されているような方なので、情報としては間違ってないと判断して出席するに至りました。

また、個人的に海外のトライアスリートが受けているART(active release techniques🄬)という手技アプローチに興味があり、それに似た施術方法と感じたことも参加理由のひとつとしてありました。(残念ながらARTは海外に行かないと受講できない…)

講師の先生によると今回受講したストレッチリリースはパッシブ(他動的ストレッチ:術者がストレッチの手助けをする)、ARTはアクティブ(自動的:患者さん自身で動かしながらストレッチをかける)の違いはあれど、考え方、出したい効果・方向性は一致するとのことで、俄然、前のめりで講義を受けて来たわけです。

筋膜は剥がれない

ネットで流行りの「筋膜はがし」や「肩甲骨はがし」。

そもそも我々治療家にとって、「筋膜」というワードの取り扱いに難しさがあるのですが、以前から言っている通り、結論として、それらは剥がれません。医学的な知見として。

今回の講義でも話がありましたが、今分かっている筋膜に関する正確な情報としては、いわゆる筋膜は剥がすのではなく、筋膜と周辺の粘性(ネバネバ度)を調整して滑走性(滑り易さ)を調整してあげるのが正解です。

滑走性を良くするために必要なものが、適切な刺激(運動や施術など)、栄養、休息の3つで、適切な刺激を加える方法のひとつが今回のストレッチリリースです。

通になりたい方は筋膜は剥がす、のではなく「滑りを良くする」、と覚えておきましょう。

もしあなたが筋肉等の不調で治療院に通院している・しようとして、筋膜リリースというものに興味があるならば、先生に「筋膜の滑りを良くして欲しいです」と伝えると、言葉は良くないですが、きっと舐められることはないはずで、それを理解できていない先生なら諦めて別の先生を探しましょう。

当院ではストレッチリリースを積極的に使用します

かねてよりARTのような自動運動によるリリース方法も行っていましたが、今回インプットしたストレッチリリースも積極的に取り入れていきます。

適度な圧刺激によるコンタクトをしながらストレッチするやり方になりますが、ストレッチリリースで行う圧刺激は強くありません(※伸ばした時に痛く感じる場合はあります)。

一説によると例え50Nmの圧刺激を加えても組織の変化は見られないと言われるように、強く押せば良いものではありません(←私が強揉みを否定する理由)。

それほど強くない圧刺激ですが、ストレッチリリース後の動かし易さを感じてもらえれば良いかと思います。

終わりに

今回のセミナーを受講するにあたり、前日にスイム45分(2,000m)、バイク1時間(30km)、ラン45分(10km)を行い、自身の身体をバキバキにして臨みました。

施術を受けに来る人で絶好調・健康な人は基本的にはいないわけで、何かしらの不調があるもの。

今回も施術実技系セミナーを受ける際の恒例行事となっている自分の身体を軽く壊して行くスタイルで臨みました笑。

擬似的に不調を起こした状態で実際にストレッチリリースを受けてみて、結果が良ければ患者さんに提供できるであろうとの考えから。

結果的に効果がありそうという判断に至ったため、当院の施術に採用します。

ストレッチリリースは採用しますが、根本改善を目指す場合は引き続き施術後のアスリハやトレーニングもやっていただきます。

そして痛める前・怪我する前より強い身体にして卒業してもらえれば最高です。

治療5割:運動5割が来年で10年目に突入する当院のスタイルです。

こちらも頑張って施術しますので、半分は患者さん自身で運動・トレーニングを頑張りましょう。

 

※12月2日&3日も別のセミナー参加のため休診です。