高幡不動尊。
宇都宮市JR岡本駅徒歩5分の場所で可動域向上・動作改善・強化による根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
今回は前回に引き続き、PRIセミナーで学んできたことを簡単にご紹介したいと思います。
呼吸機能の理論ではありますが、単に「呼吸の仕方」を学ぶわけではありません。
PRIと言えば「寝転んで風船膨らませればいいんでしょ?」という単純なものではなく、奥が深い理論です。
アナタが生まれてまず最初にすることは何ですか?そう、呼吸です。
症状の改善、パフォーマンス向上の第一歩も呼吸機能の改善からです。
パターンに嵌る ①骨盤周辺に起こりやすいパターン
結論から言うと、左の骨盤が前傾し、腰椎が右回旋、大腿骨外旋位になりやすいと言われています(仙骨の右車軸回旋も含む)。
いろいろな連鎖を経てそういったことが起こりやすいのですが、元をたどると構造上の問題があります。
ここで最近流行の「横隔膜」が出てくるわけです。
横隔膜も左右で違います。
右の横隔膜は下にある肝臓が支えてくれることでZOAが保たれます。
一方、左の横隔膜は上に心臓が乗っかっているため下に圧迫を受けている状況になりZOAが低くなります。
また、横隔膜の腱の部分にも左右差があり、右の横隔膜の方が強く収縮できるらしいです。
そんな構造上の違いからいろいろな連鎖を経てLAICというパターンが起こると言われています。
※ZOAについては「ゾーン・オブ・アポジション」で検索するとたくさん出てきますので、気になる方はそちらをチェックしてください(PRI用語ではないので割愛しました)。
パターンに嵌る ②胸郭・肩甲帯に起こりやすいパターン
骨盤周辺がパターンに陥ると身体は右方向を向く状態になります。
そこから正面を向こうとすると、上体は左に回旋しなければなりません。
人間はそんなことをして無意識にバランスを取るのですが、その時に胸郭や肩甲帯周辺は特徴的な見た目になります。
・左肩が上がっているように見える
・右凸の脊柱側彎
・右肩甲骨下角の突出
など、いろいろ見られるのですが、一番簡単に分かる方法として(※個人的な見解)仰向けに寝た時に左の肋骨下部が右の肋骨下部に比べて盛り上がっていると、だいたいがそのパターンである疑いがあるように感じます。
これはRBCというパターンなのですが、このパターンに嵌ると可動域を含めた動作の左右差だけでなく、肺に十分な酸素が流入しにくい状態になっている疑いもあります。
動作の左右差は故障のリスクにもなりますし、単純に酸素が入ってこなければパフォーマンスにどういった影響を及ぼすのかは想像に難しくないと思います。
パターンに嵌っているなら改善しなければならない
先に述べたパターンは、構造上どうしてもなりやすい、簡単に言うとゆがみです。
そのゆがみがある状態(LAIC・RBC)であっても逆方向にも自由に動かせる(ここで言えばRAIC・LBCの方向)状況であれば問題はありません。(※LとかRは左右のことです)
当院ではそういう方には呼吸機能へのアプローチはおこないません。
問題になるのはパターンに嵌った状態で、左右自由に動かせない状況ならそこは改善させなければなりません。
改善方法まではコチラでご紹介できませんが、当院では「ゆがみがある・ない」という部分ではなく、別な視点でみさせていただいています。
もし、アナタが今通っている治療院でボキボキ矯正を受けていて、時間が経つと同じ症状が出てくる状況でしたら、それは「ゆがんでいるのではなく、パターンに嵌っている状態」なのかもしれません。
当院にご相談いただければ、改善のためのヒントがあるかもしれません。
味のあるガムを噛みましょう。