腰痛の原因と対策

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

一説には腰痛人口2800万人。

成人の約4割の方が悩まされている症状とも言われています。

腰痛にもいろいろなパターンがありますが、重症腰痛の患者さんを多く受け入れている当院の症例から、比較的多いパターンをご紹介したいと思います。

キーワードは胸郭の可動性と股関節の機能。

このふたつは腰痛を抱える方の多くに問題として見られます。

今回はこれらについて当院の症例を基にご紹介したいと思います。

腰痛の原因:①胸郭の可動性

多くの方が知らない事実として、脊柱(背骨)は腰椎よりも胸椎の方が可動性が大きいとされています。

ですが、とくにスポーツをされている方だと指導される際のワードとして「腰を回せ」と言われることも少なくありません。

そういった経験から「腰=動く」「腰=動かさなければならない」とイメージされるのかもしれません。

また、胸郭を構成する大切な部分として肋骨が挙げられます。

肋骨の動きを良くすることももちろん必要ですが、動きを悪くする要因として「呼吸」が関与しています。

どんな姿勢でどんな呼吸をしているか、といったことも重要になってきますので、そこの改善も大きなテーマとなります。

腰自体は極端に言えば「動かなくて良い場所」であり、可動性よりも安定性を求められる場所です。

腰痛を改善させようと、病院で言われたりネットで調べたりして、腹筋や背筋、体幹トレーニングなどで腰回りの安定性をつけようと頑張っているのに、本来動かなければならない背中が動かなければ腰が動くしかなくなり、せっかく鍛えた腰回りの安定性の能力も十分に使えることはできません。

実際のところ「動くのは背中」であり、「動かさなければならないのは背中」です。

腰痛の原因:②股関節の機能

股関節の機能は沢山ありますが、当院で多く見かける股関節の機能低下として、「股関節の安定性の低下」と「股関節の伸展方向の制限」が比較的多い印象です。

安定性の低下に関してはとくに臀筋の関与が多く、普段重いものを持ち上げたり中腰で作業することが多い方はとくに臀筋の機能が低下して股関節がうまく使えないことで、「腰で持ち上げるしかない」状態になっていることが予想されます。

中腰や物を持ち上げるのにも、いわゆるパワーポジションを作ることができれば、腰の負担を軽くして持ち上げることも可能ですが、このポジションを作るための要因もいくつかあり、そこに問題があれば、臀筋の強化に取り掛かるだけでなく多方面からのアプローチが必要になります。

伸展方向の制限は、とくにデスクワークや車の運転など、長時間座った状態で作業をする方に多く見られます。

この場合に制限をかけているのは、股関節の前側の筋肉(屈筋群)の短縮であったり、臀筋が過緊張していることにより伸展時におこる短縮がうまくいってないケースがあります。

これらに関しては、それぞれ関与する筋肉の滑走が良い状態を作れれば改善する比較的単純な原因であったりします。

腰に限らず、症状のある部分の上下にある部分の状態から影響を受けていることも少なくない(というかほとんど)ため、患部へのアプローチだけでは一時的に楽になったとしても、根本的には何も変わらないということになります。

腰痛の対策:動作を変える重要性

腰痛を抱えていれば、ほぼほぼ腰回りの筋肉の緊張は強く出ます。

その緊張をほぐしてあげることで痛みの緩和が期待できるのは事実です。

ただし、これに関しては一時的な対処に過ぎず、原因の改善をしているわけではありません。

個人の価値観ですので「そのとき楽になれば良い」「湿布や薬を使えば何とかなるから大丈夫」という考えをお持ちの方であれば、それでよいでしょう。

ただし、「繰り返しているから、いい加減ちゃんと治したい」と考えているのであれば、マッサージだけ受けに行ったり湿布を貼っているだけでは、その願いは叶いません。

皆さんが抱えている症状の7割以上は「動作不良」が関与しているとも言われています。

症状でお悩みの7割以上の方は動きを変えなければ症状の根本改善は見られない、ということです。

そのためにはマッサージ・湿布だけではなく、「動きを変えるトレーニング(コレクティブエクササイズ)」が必要です。

当院は県内ではいち早く施術とトレーニングを融合したサービスを提供させていただいております。

「ちゃんと治したい」方。一度ご相談ください。