宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。症状の緩和はもちろん、可動域向上・強化・動作改善により「症状が出る前より強い身体」を作ることを目指します。
当院は基本的にスポーツをやっている方が多く来院されていますが、スポーツをしているから肩こりにならない、とも言えません。
今回はそんな「運動しているのに肩こりが改善されない」という方の症例をご報告。
30代女性 高根沢町在住 デスクワーク 酷い肩のコリと頭痛
・肩こりの予防としてジムで水泳をしている。
・日頃から肩が凝っていて酷いと頭痛がして痛み止めを飲む。
・以前通っていた接骨院では「ストレートネック」と言われた。
・頭痛を感じるのは後頭部~こめかみあたり。
・もともと視力は悪くないが、最近悪くなってきた気がしている。
気になった点
今回はSFMAとNKTという理論による検査を行いました。
たしかにストレートネックがみられる。
仰向けのときの可動域は良い(OA部の可動域は悪い)が、立位になった途端に頸部の可動域が低下する。
立位で他動的にとあるコアの筋力を発動させながら頸部を動かしてもらうと仰向けのときと同じくらい動かせる。
当院での見立て
免荷状態(重力を含めた負荷がかかっていない状態)で動いて重力の荷重状態で可動域が低下していることから、単なる筋緊張性の肩こり頭痛ではなく、モーターコントロール異常(運動制御の問題)があると判断しました。
要約すると、筋肉が緊張して肩こりや頭痛がするのではなく姿勢をコントロールする機能に問題があると判断しました。
施術アプローチ
NKTの理論で確認した機能が亢進している部分に対しては、はり治療や徒手でリリース。
同時に体幹部のインナーユニットを活性化するエクササイズを処方。
もちろん、呼吸機能へのアプローチもおこない、以前のような痛み止めを飲むような頭痛からは解放され、現在は2週に1回のペースでメンテナンス、動作の確認のために来院されています。
まとめ
「肩こりの人は肩甲骨を良く動かして」「肩こりには水泳が良い」という情報から一生懸命動かしている方も少なくないと思います。
たしかに、単純な筋肉の緊張からきている肩こりや頭痛であれば運動して血流量を増やしてあげれば改善することも多いです。
ただし、今回のケースのように「運動しているけど肩こりが改善されない」といった場合にはまさに「動かす前にやることがある」状態になっていることも予想されます。
多くの場合、症状があるその1箇所が問題になっていると考えるのではなく体全体を一つのユニットとしてとらえて対処していかなければなりません。
「肩こりだからマッサージに行って揉んでもらう」はあくまで対症療法です。
「肩こりだから肩甲骨を動かす」も一種の対症療法だと考えています。
根本的に改善を目指すなら、多方面に目を向けなければ叶いません。
当院にはその判断材料があります。ご相談ください。