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可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
先日の福岡国際での大迫選手の快走。やはり最先端のトレーニングを積んでいるだけあって強かったですね。
その数日前に夜のニュースで大迫選手の走り方として「フォアフットランニング」という言葉が出てきました。
解剖学的に言う「前足部で走ること」を指します。
番組では「つま先で走ると効率が良い」という紹介でしたが、治療家の立場からすると注意して取り組んだ方がよい走り方である、とお伝えしておきます。
フォアフットはあくまで走力がある方向けの走り方ですので、ビギナーの方がいきなりフォアフットで走ろうとするとケガをするリスクがあります。
フォアフットで走るには
結論から先に言うと、「意識的にフォアフットにしなくてもペースがある程度上がっていけば勝手にフォアフットで走ることになる」です。
例えばアナタが1キロ7分くらいで走ったとします(ここでの例えは体格は加味しません)。
その場合、踵のやや外側から着地し、重心は小指側を通り、親指または人差し指の付け根あたりから蹴り出すような走り方になるはずです。
では今度は100mを全力で走ってみます。
そうすると、キロ7分で走るように踵から接地すると上手くスピードが乗らないのではないでしょうか?
極端な例として挙げていますが、スピードが上がれば踵で接地するとロスが生じるため、自ずとつま先接地(フォアフット)になるわけです。
地面との接地時間、摩擦力などいろいろな要因がありますが、概ねこんな感じになります。
どれくらいのペースからフォアフットになるか
これに関しては体格や走り方の問題などがありますので、一概に「コレ」と言うことはできませんが、私がフォアフットになる場合をご紹介します。
【筆者スペック】
身長175センチ 体重65キロ前後
10キロ走であればキロ4分でなんとか我慢できるくらいの走力
日々のランニングは週5日の10キロのビルドアップ走
ランニングは朝のビルドアップ走がメインなので、どのくらいのペースから脚の接地感が変わるかは把握しています。
キロ6分から入り、キロ5分を切ったあたりから踵から着地すると前方への推進力にストップがかかる感覚がしています。なので、キロ4分50より速いペースになる場合にはもう意識的にフォアフットで走っています。
最終的にラスト1キロを4分5~10で走っていますが、ここではもう意識的というか勝手にフォアフット。(意識的にとかそんな余裕もない笑)
という感じで、私と体格・走力が似通っている方であれば同じような結果になるのではないかと思います。
ビギナーがフォアフットで走るなら
フォアフットは負荷がかかる分、持脚を作る意味では有効だったりします。
まだそれほど速く走れない方がフォアフットで走るなら「ここから200mはフォアフットで走ろう」というようなトレーニングのメニューとして行う場合は脚を鍛えるうえで有効かと考えます。
たとえば、「よーし、今日は頑張って10キロ走ろう」なんて場合には、「じゃあ、次の電柱までフォアフット」みたいな感じで何本かメニューに入れても良いかもしれません。
意見が分かれるところかもしれませんが、私が患者さんに相談されたらきっと同じように答えるでしょう。
楽しいのが一番
ほとんどの方にとってランニングは健康維持や趣味として取り組んでいると思います。
走っていてどこかに痛みを感じるのは苦痛以外何ものでもありませんよね?(つい最近までそうだったので笑)
何事もトライする姿勢は大切ですが、雑誌やメディアで出てくる情報を吟味せず取り入れて、結果としてケガをしてしまえば気分も落ち込んでしまいます。
皆さんが楽しくスポーツに取り組めるよう、当院は今後も情報を集め、学び、正しい情報を発信していきます。