加齢による膝の痛みにはエアロバイクやサイクリング、スクワットを

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

年齢とともに擦り減ってしまう膝の軟骨や半月板。

膝が痛くて病院に行くと先生に「年だから仕方ない」と言われ、憤って来院される方もいらっしゃいます。

不平や不満を愚痴ってもらってそれを聞くのも我々の仕事ですので全然構いませんが、経験上、愚痴からは何も生まれないので何をすべきか前向きに考えましょう笑。

ということで、膝の調子が悪くてウォーキングを始める方が多くいらっしゃいますが、場合によってはエアロバイクやサイクリング、または軽いスクワットの方が良いですよ?ということをご紹介したいと思います。

多くの女性が悩まされる膝の痛み

一般的に年齢的な膝の痛みは女性に多いと言われています。

学生時代に変形性膝関節症の7割~8割は女性に起こる、と教わった記憶があります。

なんでも閉経後のホルモンの関係で起こりやすいため、女性に多いんだとか。

でも、実際のところ7割8割の女性に起こると言われていても、症状として現れない人もカウントされているので、人によっては酷い変形を起こして痛んだりする人もいれば、検査すると変形が疑われるけど見た感じ変形していないし痛くもない、と言う人もいるのが実際です。(見た目変形しているけど痛くない、という猛者もいらっしゃいますが)

症状として出る出ないに関わらず、女性にとって弱い部分であることに変わりないので、日頃から対策をしておきたいところです。

実際のところ、何の運動が良いの?

症状が出ていない人や、比較的症状の軽い人はウォーキングしていただくのがベストかと思います。

基本的に当院の指導は「歩けるなら歩け」というスタンスですので、地面からの衝撃に耐えられるのであれば、その刺激は骨も丈夫にしますので、膝以外の部分に良い影響をもたらす可能性があり歩くのがベストです(閉経後の骨粗しょう症対策にも)。

上記ような方は、基本的に治療にいらっしゃることは少ないので、予防として、日頃の運動として取り入れていただくと良いかと思います。

一方で、治療を受けにくる変形や痛みがひどく歩くことが辛い、と言う方に対しては積極的なウォーキングは勧めていません(症状が良くなってから歩けばよい、という考えのもと)。

そのような方にはエアロバイクをお勧めします。

変形が酷い方の場合、ペダルの下死点(時計で言う6時の部分)になると膝が伸びきらずに痛みを感じる、と言う方もいらっしゃいますが、その場合はサドルを低く下げてもらっています。

スポーツとしてのサイクリングであればサドルを上げて上体を前傾してお尻の筋肉を使って…、と言ってしまいがちですが、ここではあくまで膝のリハビリ・トレーニングとしての内容なので痛くないところまで下げてもらっています。

また、軽いスクワットもお勧めです。

ただし、スクワットの場合も股関節の動きを伴った正しい方法を取らないと逆に膝に負担がかかりますので注意が必要です。

当院で膝のトレーニングとしてスクワットをやっていただく場合、スクワットの動作を正しく行えるようなトレーニングを先に処方してからスクワットの指導に入ります。(スクワットトレーニングをするためのトレーニングが必要)

また、最近導入したMCC(マルチカフケア)という加圧してトレーニングを行う器具を使ってスクワットすることで、より効率的に早く筋力を戻していく事が可能になりました。

こちらも当院の患者さんにはチャレンジしてもらっていますので、お悩みの方はご相談ください。

動かすことの重要性

軟骨や半月板自体、血流が乏しい部分ではあります。

それゆえ、一度損傷してしまうと再生しないとか、治りにくいとも言われています。

再生医療が進歩すればそれすら解決してしまうと予想されていますが、いつ使えるか分からないそれを待っているだけではよろしくないので、まずは動かすことを念頭に考えておきたいところです。

動かす重要性は、関節内部の構造にはスポンジの様のものがあり、そこから潤滑油のような物質が出てくることにあります。

水を染み込ませたスポンジを思い浮かべてもらえれば理解しやすいと思いますが、スポンジを絞れば水がジュワっと出てきますね?

関節も一緒で動かすことで潤滑油がジュワっと出てきます。

動き始めだけ痛かったり違和感を感じる場合には、動かしたことで潤滑油が回り滑らかに動くようになることで症状が軽減するといったメカニズムが起きています。

機械も壊れないように適度に油を注すように、関節に油が回って滑らかに動いていれば摩擦が起きにくく壊れにくくなります。

そんなことから適度に動かすことが重要であり、その時の状況に合わせた最善の負荷をかける必要があります。

リハビリとしてスクワットを取り入れたいならご相談を

エアロバイクはジムに行くか、自宅に設置しなければできませんので、スクワットで何とかしたい方もいらっしゃると思います。

日頃から知識を持って筋トレをしている人でない限り、正しくスクワットができる人はそうそういません。

多くは膝に負担をかけるやり方であったり、どこに効いているのか分からないやりかたであったり。

良く言われる「爪先より膝が前に出ないように」というものも、なぜそうなのか?膝を前に出さないとしゃがめない?膝は前に出てないけど何かおかしい?といった疑問や問題も出てくると思います。

その辺の問題を解決するためにも「スクワットトレーニングするためのトレーニング」が必要であったりしますので、自己流で間違った負荷をかけて悪化させてしまう前にご相談いただければと思います。