腰が痛くて靴下が履けない

宇都宮市JR岡本駅近くで可動域向上・動作改善・強化による根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングをしている鍼灸接骨院トレスです。

本日の症例紹介は「腰が痛くて靴下が履けない」。

当院でも相談件数がとても多い症例です。

似た症状としては「朝、痛くて顔を洗えない」などでしょうか。

ヘルニア、坐骨神経痛、分離症なども含め、前かがみになると腰に痛みが出る・痛くて前屈できない方の参考になればと思います。

急に痛み出す場合・慢性的に痛みを感じている場合

急性の腰痛か慢性の腰痛かと言ったところですが、当院ではそこの線引きに関してはそれほど重要視していません。

慢性的に痛い場合には身体の動かし方もおかしくなってしまっているイメージは付きやすいかと思いますが、急性の場合でも同様に動かし方がおかしくなっていることが原因である事がよくあります。

もともとの腰痛持ちではないのに急に腰が痛くなった方でも同様で、本人が気づかないところで問題があったりするものです。

そういったことも踏まえて、当院では急性・慢性問わず動作不良を探していきます。

もともと体が硬くて前屈が深くできない

座った状態と、立った状態の前屈ではどれだけ深くできるか差がある方が結構いらっしゃいます。

運動制御に問題がある典型的な例として、「立って前屈しても爪先に届かないけど、長座で前屈すると爪先に届く」といった方。

こういった方にはコレクティブエクササイズをいくつかやっていただくだけで、立った状態でも爪先に手が届くようになることが多いです。

「私、体硬いから」と仰っていた方もエクササイズ後に爪先が触れるようになって驚く方も多くいらっしゃいます。

一説には、痛みの症状の7割に動作不良が関わっている、とも言われているので、そこも考慮すべき項目です。

一方で、立っても・座っても・他動的に前屈させても深く屈曲できなければ下肢後面か脊柱(背骨)の可動に問題があったりします。

そういった場合には、先ずそれに適した施術を施します。

当院では鍼治療や、いわゆる筋膜リリースなどの施術で筋肉や組織のトーンを変えて可動域が出てくるようにしていきます。

その後にコレクティブエクササイズをおこなって正しく前屈できるようにトレーニングしていきます。

3面の動きの質を上げていけば日常での腰の負担も軽減する

日常生活動作は3面(矢状面・水平面・前額面)で行われていることが多いので、柔軟性を向上させるトレーニングをする際にも工夫が必要です。

もちろん、身体を捻じって痛くして来る方もいらっしゃいますが、前屈の動作にも問題を抱えているケースが多く見受けられます。

ちなみに「前屈が硬いから」といって、体前屈のようなストレッチだけ行っても柔軟性は向上しないことが多いです。「ねじれないから」といって回旋系のストレッチだけ行うのも同様です。

パフォーマンス向上だけでなく、柔軟性獲得でも3面を意識したトレーニングをした方が結果が出ます。

当院では前屈の柔軟性を獲得する際でも回旋系のエクササイズをしますし、回旋系の柔軟性を獲得する際でも前屈系のエクササイズもおこないます。

当院で処方しているエクササイズが複雑なのは、そういった理由があるからです。

だから回数券を購入された患者さん(=本気でなおす気がある方)には動画を送ってやっていただく必要があるわけです。

まとめ

前かがみになれないのは「身体が硬いから」だけとは限らない(運動制御の問題も考慮すべき)。

前かがみになれないからといって、前屈系のストレッチばかりやっても意味がない。

あなたが現在受けている腰痛の治療は本当に効果がありますか?痛みばかりに注目していませんか?