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可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。
バレーボールやバスケットボールなどの繰り返すジャンプ動作では膝の痛みがよく起こりますが、先日みさせていただいたケースについてご紹介します。
結果的には右膝に痛みがあったのですが、そこに至る経緯で左の股関節に問題があったケースです。
改めて『症状は結果であって、原因は他にある』というケースでしたので、ジャンプ動作で繰り返す膝の痛みや、治療しても一時的に良くなるだけで運動するとまた痛くなる、という症状でお悩みの方の参考になればと思います。
オフシーズン、頑張って筋トレしたけど…
ママさんバレーをはじめとする一般の方が取り組むバレーボールは一般的に冬がオフシーズン。
ただ、この方のチームはとても意識が高くオフシーズンも練習が休みになることはなく、筋トレを中心としたオフにはオフのトレーニングをするチームでした。
そのオフシーズンのトレーニングもかなりキツく、男子高校生がするような補強トレーニングをしていた、とのこと。
数ヶ月前から右膝に違和感を感じていたが、シーズンインも間近に控えた春先に痛みとなり、屈伸運動や階段を降りたり寝返りをした際に膝の外側に強い痛みを抱えていました。
取り組んでいたメニュー内容はバッチリ。変なトレーニングをしていたわけではありません。
では、どうして痛くなってしまったのか?
そこには動作不良が隠れていました。
特に捻ったわけではないのに膝が痛い
バイメカ的に膝の構造的な問題を探りましたが、半月板や側副靭帯の症状はなく、考えられるのが腸脛靭帯と膝蓋骨周辺の筋膜に関する痛み。
これらの痛みはどちらかといえば繰り返しの負荷による症状。
この時点で、原因は他にある可能性が高くなります。
結論を先に言うと、『左股関節の機能制限』。
この患者さんのポジションはレフト。
ということは、スパイクを打って着地する際に左足からの着地負荷が多くなります。
SFMAという検査を使って評価した際も左股関節に関する機能低下が見られたので、『左の股関節が使えなくなってますね』と伝えると、患者さんから『そういえばレフトのポジションにいると右に踏み込んでレシーブすることが多いんだけど、一歩目が出しづらい』と。
この時点で、痛みのある右膝だけ治療しても一時的に良くなるだけで、右膝ばかり頑張ってしまう状況に変わりないので、再発のリスクは拭いきれません。
施術対象は右膝。修正する動きは左股関節。
このケースは痛みだけにフォーカスするなら右膝だけアプローチしても症状は軽減します。
現に初回にはトレーニングを行いませんが(メニューを考える時間が必要なためトレーニングは2回目以降です)右膝蓋骨周辺と腸脛靭帯周辺の組織間リリースを施しただけで普通に屈伸できるようになりました。
ただ、この状態のままでは練習強度が上がればまた痛みが出てくることが考えられます。
ですので、機能低下を起こしている左股関節にアプローチして、しっかり動く状況を作る必要がありました。
数回のトレーニングを行い、左股関節でしっかり荷重してレシーブする際にも左足でしっかり踏ん張って一歩踏み出せる状況を作っていきました。
左股関節の機能低下が改善する前に右膝の痛みが先になおっていましたが、この方も意識が高く、試合でよいパフォーマンスを発揮したいということで、しっかり股関節の動作改善が済むまで通院されました。
きっと今シーズンは良いパフォーマンスを発揮して楽しんでくれると期待しています。
スポーツでの繰り返す痛みにお悩みなら鍼灸接骨院トレスへ
この患者さんとの会話で印象に残った言葉がありました。
『結局、病院に行っても接骨院に行っても、電気かけて湿布もらってよくても少しマッサージしてもらうくらいで一時的に良くなっても治るわけではないから、痛いのは仕方ないと諦めてた』と。
恥ずかしながら私自身も雇われて仕事をしていた頃には、これと同じようなことくらいしか出来ませんでした。
ただ、今は違うと言える自信があります。
痛いのが仕方ない?歳だから仕方ない?
ちゃんとアプローチすれば改善する症状はいくらでもあります。
そのアプローチが出来るのが当院です。
そして、そのアプローチの幅を広げるために現状に満足せず、これからも学び続けます。
仕方ないと半分諦めてしまっている方。諦めきる前に鍼灸接骨院トレスにご相談ください。