【症例報告】腓腹筋損傷(ふくらはぎ肉離れ)

宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。症状の緩和はもちろん、可動域向上・強化・動作改善により「症状が出る前より強い身体」を作ることを目指します。

先日治癒に至ったケースのご紹介。

「治癒」については以前書いていますので以下参照。

http://utsunomiya-tres.com/2017/03/15/%E3%80%90%E7%97%87%E4%BE%8B%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%80%91%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%B9%E8%85%B1%E5%91%A8%E5%9B%B2%E7%82%8E/

 

50代会社員男性。トレッキング中に損傷。

・3週間前に負傷し、病院にてレントゲン検査。肉離れと診断されたが特に治療なし。

・3週間経過しても通常歩行困難で来院(普通に歩けない状態)

・腓腹筋部に陥凹あり(ふくらはぎが凹んでいる)

・伸長痛強く爪先立ち不可(伸ばされると痛い。爪先立ちもできない)

施術アプローチ

時間が経過していたので腫れなどはなかったのですが、明らかに肉離れしている部分が凹んでいたためまだ断裂端(切れている部分)がくっついてない状態と判断。

筋肉組織の再生を活性化させるイメージで超音波、鍼治療などからスタートし施術後は包帯で圧迫。

5回程度で断裂端に硬さが見られ、筋収縮(ふくらはぎが膨らむ)が見られるようになり爪先立ちでかかとが地面から5センチ程度浮かせられるようになる。歩行時の違和感は残るものの痛みは感じなくなる。(※断裂端に見られる「一時的な硬さ」は治る過程でよくみられ、その硬さを取っていくことで治癒に向かっていくため「硬くなってきたら繋がってきている」とイメージしています)

その後、5回ほど施術を継続して超音波、リリース、鍼治療、腓腹筋の再教育トレーニングなどをおこない通常歩行・爪先立ちも可能となったため治癒と判断しました。(ケガをかばったことで歩行動作に問題が残った場合にはここで歩行動作改善のアプローチもします)

受傷直後・急性期に行う処置の重要性

ここまで計10回ほどかかってしまいましたが、本来、受傷後早い段階で見せてもらっていればもっと早く治っていたでしょう。

それは何故かと言えば、急性期におこなう処置でかなり予後が左右されるからです。

今回のケースでは受傷後に最低限「圧迫固定」が必要だったと思います。よく「RICES処置」なんて言われますが、筋肉の損傷の場合も「C」Compression(圧迫)と「S」Stabilization(固定)をすることで早くよくなります。(きつめの筋肉痛でも圧迫すると早くよくなる事がありますよ)

逆を言えば最初の処置を怠ると治癒まで時間がかかるというわけです(この方にも同じ話をさせていただき通常より治癒まで時間がかかることを伝えました)。

レントゲンで異常がなくても痛いなら施術を受ける必要性が

「レントゲンで異常がなくて治療してもらえなかった」という方が来院されるケースって結構あります。

損傷を治すのだけでなく、痛いのをかばって変な癖がついてしまえば、そこを戻すのにも時間がかかります(動作改善の部分)。

「レントゲンで異常なかったけど、なんか痛い」。そんな場合にはお早めにご相談いただければと思います。

私見ですが、レントゲンで異常ないけど3~4日経ってもなんか痛い場合には施術が必要な状態だと思いますよ?

寝かせていいのはお酒だけ(笑。

お早めにご相談ください。