宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。症状の緩和はもちろん、可動域向上・強化・動作改善により「症状が出る前より強い身体」を作ることを目指します。
今回は患者様によくご相談を受ける【運動後のセルフケア】についてのご提案。
「冷やすのか?」「温めるのか?」問題
まず、冷やすのか温めるのか悩んだ場合には以下の内容についてお考えください。
①いつやろうとしてますか?(タイミング)
②患部は腫れていますか?(患部の状態)
③ケガの処置ですか?疲労回復ですか?(目的)
①のタイミングについて。
だいたいの方は運動後にする目的でご相談されますが、まれに試合中にアイシングをするケースもありますのでその場合について(運動後に行う場合には後述します。試合中にあたためることはあまりないことなので割愛します)。
試合中にアイシングをする場合については基本的に冷やしすぎない程度に、といったところです。もしその後も試合に出なければならないケース(ハーフタイムやイニングの合間など)の場合は再度ウォーミングアップしなくてよい程度の冷却が良いです。
最近では高校野球でもイニング間にピッチャーがアイシングするケースもあります。その場合に使用しているのが氷嚢などのガッチリ冷やすものではなく、「熱さまシート」程度の冷却シートを使ったりしているようです(当院でも専用の冷却シートを販売していますのでお声掛けください)。
経験上、1試合目後に冷やして2試合目に出場する場合も同様にしてもらうのがよいです。その日の試合がすべて終わってからガッチリ冷やしましょう。
②の腫れている場合について。
基本的に冷やします。できれば冷やした後に包帯などで圧迫してあげることで腫れは早く引きます。
よくアイシングとして【冷湿布】を貼る方もいらっしゃいますが、湿布の成分の中に血流を良くする成分が入っている場合もあるので当院では腫れている場合にはおススメしていません。
まずはアイシング。そして冷却シートと包帯で圧迫。腫れが引いたら冷湿布。といった流れを基本的におススメしています。
③の目的について。
ケガの処置の場合には基本的に②と同様にしていただければと思います。
疲労回復の場合には【交代浴】がおススメです。
冷やす→温める→冷やす→温める、を何セットか繰り返してもらうやり方です。
冷やすことで血管を一旦収縮させて、温めることで血管を拡張させて血流を良くして「疲労物質を流してしまおう」といったものです。水シャワー→お風呂→水シャワー→お風呂、みたいな感じです。
最近のプロスポーツの現場では、試合後にクライオセラピーと言って液体窒素が入ったカプセルルームに数分入ってからシャワーを浴びる、ということが主流になってきています。サッカーとかだと氷風呂なんかもするようです。
さすがに一般の方でそれらを準備するのは難しいので水シャワー&お風呂がおススメです。
以上が、現時点でおススメしている方法です。「現時点で」というのは今後、アイシングに関しての理論が変わればおススメする内容も変わってきます。そこは柔軟に対応、ということで。
その他、真夏の熱中症対策としてウォーミングアップ中に「アイシングベスト」なるものを着用するケースも出てきていますが、それについてはその時期にブログに書こうと思います(覚えていれば笑)。
最後に
日頃のセルフケアを怠って疲労がたまった状態で動くことで変な動きを身に着けてしまう恐れもあります。
その後も変な動き(動作不良)の状態で動かし続ければ故障の原因にもなりかねません。
まずはセルフケアの第一歩として【冷やす・温める】ことから始めてみましょう。