暑さ対策は慎重に

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

先日のセミナーでお世話になったリンタラさんも「ジャパンの暑さはクレイジーだぜ」と言っていました(はい、盛りました)。

今年の宇都宮の暑さは異常。7月いっぱいは暑いらしい。

という患者さんとの会話が日常となっている最近ですが、休みの日にクーラーの効いた部屋でダラダラ過ごすトレスの主人は無し、ということで鞭打ってサイクリングまたはランニングをしています。

普段クーラーの効いたトレスで1日のほとんどを過ごしていますので、モチのロンで暑熱馴化はしていないのですが、先日、東京オリンピックのマラソンのスタートが7時に変更となったというニュースを見て、最もつらいであろう35キロ過ぎの時間帯を想定して試しに走ってみたのです。

予想最高気温36度 午前8:30

結論から言うと、暑熱馴化していない身体ではキロ6分で10キロ走るのがやっと。

無理すればペースを上げられたのかもしれないが、無理するメリットがないので自重。

涼しい気候であれば45分程度で帰ってこれるルートも給水時間を含め1時間強かかってしまいました。

こんな高温多湿の環境下でも高校球児は地区予選を戦っており、自分も昔はやっていたことを考えると、いかに暑熱馴化が大切か身に染みました。

この時期のサイクリングも辛いけど、ランニングはもっとつらいし危険だと感じた休日でした。

暑熱馴化の重要性

暑熱馴化とは読んで字の如く、暑さに慣れることを言いますが、暑さに慣れていない身体で急に運動すれば、熱中症になるリスクも上がります。

ある研究では43℃の環境下で90分間のトレーニングを8日間継続した時に、汗の量が増えたがナトリウムなどのミネラルの流出が少なくなったという発表もあります。(通常は汗を多くかくとナトリウムなどは汗と一緒に出てしまうが、暑熱馴化によって汗腺で再吸収されるようになるため)

熱中症予防にナトリウムを摂取することが進められていますが、暑熱馴化の重要性は何を意味するかと言うと、熱中症予防になるということです。

また、この状況で2~3週間トレーニングすると赤血球が増えて最大酸素摂取量が増加するということも分かっており、持久系のスポーツをするうえでキーとなるポイントでもあります。

というものの、こんなに暑いとスポーツするのも容易ではありませんし、もちろんすべての人が運動をしなければ暑熱馴化しないというわけでもありません。

例えば、最高気温32℃以上の環境で10日間程度、日常生活をおこなうだけでも暑熱馴化において一定の効果が得られるとも言われていますので、1日中クーラーの効いた環境にいるのではなく、多少の暑さは体感しておいた方が良いということです。

まとめ

全体に無理は禁物。

暑さに慣れるには一定期間を要するため、そこまでの期間は無理はしない。

普段の生活で1日中クーラーの効いた部屋で仕事をしている人などは、身体に負担のかからないように注意しながら暑さに慣らしていきましょう。

基本的に「自分は暑熱馴化していない」と考えるくらいでちょうど良い。(←これ大事)