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可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
先日DNSセミナーを受講して、「体幹の安定性」について再認識させられたとともに、早速その理論を基に新たな方法でアプローチしていこうと取り組み始めました。
「体幹トレーニング」というワードが先走っていますが、本当に必要なのは何か?を今回のセミナー受講で掴むことができました。
見た目にこだわるのか?機能にこだわるのか?は個人でそれぞれ違いますが、当院で提供しているものとしては「機能」に重点を置いていますので、結論としては体幹トレーニングにまず必要なのは「呼吸」だと考えています。
体幹トレーニングと言えば「プランク」?
一般の方が良く思い浮かべる体幹トレーニングと言えば、某サッカー選手などが取り組んで流行った「プランク」ではないでしょうか?もう少し詳しい方であれば、お腹を引っ込ませて行う「ドローイン」。
これらのトレーニングは機能的にどうこうは置いておいて、体幹部の筋肉を使っているのでまさに「体幹トレーニング」であると言えます。
プランクで腹筋がバキバキに割れました。と紹介されるケースも多く見受けますし、ちゃんとやれば(脂肪も落とせば)プランクで腹筋を割ることも可能と考えます。
ただし、機能の面で考えると、プランクは「固める」傾向が強いので、どういった目的で行うか考える必要があります。
スポーツをしている人であれば「固める」ことが重要な競技なのか?日常生活で「固める」必要性がある生活を送っているのか?といったところです。
スポーツで「固める」必要がある代表例はコンタクト系の競技である格闘技やラグビーやサッカーなども考えられるでしょうか。
一方で「固める」のではなく「安定させる」ことに重きを置く競技や日常生活動作も多くあります。
それらは手足を自由に効率よく動かさなければならない競技(ほとんど該当)や日常生活動作で、コンタクト系の競技も場面によって手足を自由に動かす必要性もありますので、「安定させる」ことができる前提で「固める」こともできますよ?という状況が必要になると考えます。
ドローインってどうなの?
「ドローインをするとウエストが細くなる」といった情報も多く見かけます。
腹横筋を収縮させるので、きちんと使うことができればそれも可能かもしれませんので、見た目にこだわる方には必要なトレーニングです。
また、「ドローインで姿勢が良くなる」と言う情報も見かけます。
実際のところ、今回勉強してきたDNSはドローインとは真逆で、お腹を引っ込ませるのではなく膨らませて腹圧をかけることがベースになってきます。
そして、DNSの理論を使うと「ドローインより腹圧をかけた方が姿勢が良くなる」という実感を得ます。
理由としては腹圧をかけることで起こる連鎖によって姿勢が良くなるのですが、ここでは割愛します。
ということで、当院ではドローインにおいては「機能重視のトレーニング」とは少し違ったものと捉えています。
まず取り組んでもらいたいのは「腹圧をかける」こと
もちろんプランクも必要です。
ただ、その前提として「腹圧をかけて体幹を『安定』させることもできる」という状況は作っておいてほしいところです。
そして、体幹を安定させる方法として「呼吸を使って腹圧を高める」ということにチャレンジしてほしいと考えています。
DNSは別名「赤ちゃんトレーニング」とも言われ、トレーニング内容には成長過程での動きの再現も多くあります。
例えば、赤ちゃんの場合、四つ這いをあお向けにしたような状態で長時間いられます。
手足の筋力がないのに、そのように手足を上げておくことができるのは何故でしょうか?
そこには「腹圧」が関係しているからです。
当院でも実際にプランクの様に腹筋を固めた状態で同じポーズを取ってもらったり、腹圧を高めた状態で同じポーズを取ってもらったりして違いを感じてもらっていますが、総じて腹圧をかけた方が「楽にキープできる」と患者さんは答えます。
人間の成長過程をみていくと、効率や機能的な観点から正しく動かすための「根拠」が見られます。
それを今回勉強することができて、大変有意義な出張となりました。
まずはご自身が「どんな目的で体幹トレーニングをするのか?」を明確にし、もし「機能的に体を動かすための体幹トレーニング」をしたいのであれば、当院でお手伝いできることがありますのでご相談いただければと思います。