鍼灸接骨院トレスのブログ

ブログ

【デスクワークが原因での腰痛】便秘との関係性は?

坐骨神経痛 , 脊柱管狭窄症 , 腰椎椎間板ヘルニア , 腰痛
2018年11月5日

宇都宮市JR岡本駅東口より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

デスクワークや長距離運転など、長い時間座った状態で仕事をしなければならない方の多くが悩まされる腰痛。

当院にもデスクワークが原因で腰を悪くして、病院で「ヘルニアです」と診断を受けられた方も来院されています。

もちろん重いものを持ち上げる仕事をしている方も腰に大きな負担がかかっていることは間違いありませんが、長時間の同一姿勢による負荷もかなり厄介なものです。

今回は、デスクワークが主で他院で治療を受けていたものの改善が見られず来院された方のケースをご紹介します。

キーワードは「便秘」と「大腰筋」。

便秘がちで腰が痛いという方の参考になることを願います。

まずは大腰筋を知ろう

大腰筋は、第12胸椎~第4腰椎の椎体、第12肋骨~第5腰椎の肋骨突起からスタートして、腸骨筋と一緒に大腿骨の小転子に付着する筋肉です(合わせて腸腰筋とも言われます)。

大腰筋の分かりやすい役割として、いわゆる腿上げをするときに使われる筋肉です。

また、臀筋群と協調して股関節の安定性に関与することから、2足歩行をする人間にとってとても大切な筋肉であります。

股関節に関する大腰筋の動きとしてはこんなところですが、その他に腰椎に対する働きも持っています。

股関節が固定された状態では大腰筋の適度な収縮・活動は腰椎の安定性に関与します。

一方で大腰筋が縮こまったり、過緊張や伸長ストレスがかかった状態だと腰椎を過伸展方向に引っ張ってしまう恐れがあります(反り腰みたいになる状態)。

大腰筋はOKC,CKCともに人間の動作において重要な役割を担っている筋肉です。

大腸との関係性を知ろう

大腰筋と大腸の位置関係の画像で良い感じのものが見つからなかったので、アトラスの画像から想像してみてください。

仰向けの状態から考えると、まずは皆さんが腹筋だと理解している腹直筋であったり腹斜筋があって、その奥に小腸や大腸があるわけです。

そしてその奥にあるのが大腰筋。

腹部から大腰筋を直接触ることはできませんが、腹直筋の外縁から外側にたどって腰椎方向に圧迫しながら股関節方向に探っていくと、大腰筋の発達した方であれば筋肉の膨隆に触れることができます。(自転車選手の体を触らせてもらうとすごくわかりやすい)

このラインと大腸の下行結腸下部とS状結腸がリンクするところがあるので、この部分に便が詰まってしまうことで大腰筋を後方に圧迫することも考えられます。

そうすることで、大腰筋に伸長ストレスがかかって腰椎を前方に引っ張ってしまうこともあります。

腰椎を前方に引っ張る→反り腰・骨盤が後傾しにくい・脚が上がりにくい、といったことが起こりえます。

この状態がどんな問題を引き起こすか、スポーツ競技を例に挙げると、陸上のハードル走で左足をリードで飛ぶ選手であれば左の骨盤が後傾しにくいことで、ハードルを飛び越える際にハムストリングを過度に伸ばさないと脚が上がらない、という現象が起こりハムストリングの過活動~損傷といったリスクも抱えることになりかねません。

たかが便秘ですが、運動機能にも影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

大腰筋の触察についていまいち理解しにくいようでしたら、トレスにお越しいただければ実際に触って、触ってもらって感じてもらうこともできますので気になる方はご相談ください。

デスクワークだし便秘だし腰痛だし。どうする?

デスクワークの場合は単純に大腰筋が縮まりやすい状況になるので、大腰筋の直接のマッサージやストレッチなどで対応する必要があります。

また、長時間の座った姿勢が大腰筋を緩ませる脳からのスイッチを切ってしまうので、ちょこちょこ立ち上がってその場で足踏みをするだけでも固有感覚が活性して有効だったりします(裸足で行うのがオススメ)。フロントランジのような体勢を取れば大腰筋を伸ばすことはできますが、仕事中は難しいべよ?という方はやってみてください。

便秘の方はとにかく運動して水分を摂りましょう。

よく便秘のたびに下剤を飲む方がいらっしゃいますが(うちのカミさんもそう笑)、結局は下剤で便を出すメカニズムは、大腸での水分の吸収を抑えて、その分の水分を便に回して柔らかくする作用と腸の蠕動運動を活性させる作用によるものですので、基本的には運動して腸に刺激を与えて、水分を摂って便を柔らかくすることと同じです。

その他、人間にはサーカディアンリズム(体内時計みたいなもの)があるので、ちゃんとご飯を食べて規則正しい生活をすればトイレに行くタイミングが毎日一緒になって勝手に出る(出したくなる)わけです。

それでも出ないのであれば腸のマッサージなどもしてみるのもひとつ。

便秘がちでデスクワークで腰痛持ちの方であれば、腸のマッサージ以前に大腰筋へアプローチしないといけないのですが、経験上、便秘の方にも腸のマッサージをするよりも大腰筋のマッサージをした方が良い結果が出る傾向です(こちらとしては副産物ですが)。

そんなことからも大腰筋へのアプローチは重要な部分ですので、セルフケアを含めまず大腰筋がどこにあって、どう触るのかを知っておくのも悪くないことではないでしょうか。

その他、今回は割愛しますが、大腰筋は横隔膜と連結しています。

横隔膜と言えば呼吸に関する筋肉です。

横隔膜がしっかり機能していれば大腰筋が活性されるだけでなく、腹圧が高まる(=腸も動く)ということで、当院では大腰筋や便秘症のアプローチでは必ず呼吸の介入をおこなっています。

そちらも興味がある方、もしくは他院で改善しない方は一度、鍼灸接骨院にご相談ください。

ストレッチ専門店

投球障害肩 , 施術について , 野球肘
2018年10月20日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

最近、ストレッチ専門店が増えてきましたね。

新しいものには良い点も悪い点もあるのが常ですが、「身体のことは専門家に」と言いたい反面、「そうとも言い切れない」ということもあり、ここではあえて濁しておきたいと思います。

「専門家に」とも言い切れない

巷に増えてきたストレッチ専門店は「専門的な知識を持っている」とは言い切れませんが、治療院業界の現状を知っている身からして「我々、国家資格を持った専門家にお任せください」とも言い切れません。

私自身、鍼灸マッサージ師と柔道整復師の国家資格は持っていますが、「国家資格を持っているから専門的か?」と言われたら必ずしもそうとは思っていません。

国家試験レベルの知識であれば、理学療法士の方が知識は広いですし、トレーナーとしての知識で言えばアメリカのトレーナー資格ATCの方が学ぶカリキュラムが多いので、知識量は素晴らしいと感じています。

事実、セミナーでお世話になったりご一緒させていただくPTやATCの方から教わることはとても多いです。(決して、自分たちの資格を卑下しているわけではなく、「学ぶ姿勢」が大切だと言いたいわけです)

都内で多店舗展開している〇〇ストレッチは一度だけご一緒させていただいたことのある某ATCの方が関わっているので、スタッフまでその方の知識がいきわたっているかは別として、やろうとしているコンセプトはなんとなく感じます。

我々、治療資格を持った先生方にも資格取得後、一生懸命勉強する方もいますが、実際のところ逆の方も少なくありません。

正直な話、鍼灸マッサージや柔整の国家資格レベルの知識で現場で活躍しようとしたら、無理です(活躍しようとしたら、の話です)。言われたことを「作業」するなら可能かもしれませんが、「治療」をするとしたら無理です。

反論する先生もいると思いますが、ここは断言できます。

逆に国家資格を持っていなくても、解剖学・運動学的なストレッチの知識を我々が驚くほど異常に持っている店員さんもいるかもしれません。

そんな現状ですので、患者さんからすれば「専門家がいる」とされている治療院に始めていくのは「一種の博打」に近いものとなりますが、1か所行ってダメでも、ちゃんとしているところはちゃんとしていますのでご安心ください。※良い治療院の見極め方はありません(苦笑

ストレッチに頑張って通ったのに肩を痛めた野球少年

と、ここまで業界批判をしているつもりはありませんが、ある出来事がありました。

とある野球少年が肩周りの張りを取るためのコンディショニングとしてストレッチを受けに通っていたそうです。

とくに肩が痛いわけではなかったけど、ケアの重要性を認識していた意識の高い少年です。

ところが数か月通って、肩は軽くなってきたけど、今度は「肩の緩さ」を感じていたとのこと。

まだこの段階では痛みもなく投げていたけれど、徐々に痛みが出てきてストレッチに通っても痛みが取れない、と当院に来院されました。

結論から言うと肩の前方の弛緩性が見られて、投球時に肩関節の不安定性が起きて痛みが起こってしまっていると判断しました。

ここに至る背景を聞き取り、それに伴う肩の状態の変化を考慮した時に、あるストレッチの方法に問題があるように感じました。

動画中の1分15秒以降の動かし方は悪い例です。

微妙な違いなので分かりにくいところですが、1分15秒より前のやり方では体幹の回旋と肩甲骨の可動性に注目して行っていますが、悪い例では胸郭と肩甲骨の動きを入れずに回旋させていきました。

実際にやってみると肩の前方にストレスがかかるのが分かると思います。

上腕骨と肩甲骨の関節面の接地は重要です。

そこを逸脱すれば(今回のケースでは前方へのストレスになってしまった)関節を包む袋や靭帯に負荷がかかり、結果として「緩さ」に繋がることも考えられます。

手段よりも方法を

どういった目的を持ってストレッチを提供していたのかはわかりませんが、結果として悪い方向に進んでしまっていたのは間違いありません。

確かにストレッチは可動性を向上するための手段の一つです。

が、何も考えずに単に伸ばしていけば、本来必要のない可動性を得てしまうリスクもあります。

人間の身体はとても複雑です。

手軽にできそうなストレッチですが、きちんとした方法を知っている専門家にお願いしたいものです。

ちゃんとしたストレッチがご希望の方は一度当院にご相談ください。

 

古賀志山でトレラン

ブログ
2018年10月15日

宇都宮市JR岡本駅東口より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

定休日を利用してトレイルランニング。

今回はヘビが出そうな近くの山【古賀志山】に行って参りました。

もうすぐジャパンカップ。

日頃接点のある選手の皆さんには頑張ってもらいたいものです。

滝。

ヘビが出そうな岩。

頂上からの展望①。

頂上からの展望②。

最後に癒しの音色をどうぞ。

山に入るのも非日常の感覚。

次ページへ »« 前ページへ