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2018年09月5日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
台風来てるし、9月になってやや涼しい気候になってきましたので、「何を今さら熱中症対策だ」とお思いの方も少なくないはず。
8月のあのクッソ暑い時期も運動していた方なら暑熱馴化しているかもしれませんので、そういう方なら大丈夫ですが、8月に運動をサボって、「さあ涼しくなってきたから運動しよう」という方はまだ要注意。
いくら涼しくなったからと言っても晴ている日の最高気温は30度を超える日が続きます。しかも湿度も高め。
そんな気候だからこそ、注意しなければならない場合もあるのです。
基本は水分、ナトリウム
熱中症対策と言えば、水分とナトリウムの摂取は欠かせません。
一説によると暑さに慣れて暑熱馴化している場合には皮膚でナトリウムの再吸収が行われる為、ナトリウムの流出が少なくなるそうですが(しょっぱくない汗を大量にかく)、暑熱馴化していない方の場合、運動中にスポーツドリンクを飲んでおけば熱中症リスクを軽減させることが可能です。
スポーツドリンクのあの甘さが苦手、という方も少なくありませんが、たくさん汗をかく機会にはスポーツドリンクを飲んでおきたいものです。
ちなみに、足がつるならマグネシウム。
昭和生まれの方なら昔は足をつったら塩を舐めろ、的な指導をされたと思いますが、舐める塩にマグネシウムが多く含まれているなら大丈夫ですが、市販されている食塩の多くは数パーセントしか含有されていないようなので、足がつって塩をなめてどうにかしようと考えているなら要注意です。
そういった点ではバランス良く配合されたスポーツドリンクやスポーツ用の補食はおススメです。
深部温度を下げるのがポイント
と、ここまでは一般的な対策ですが、ここ数年、スポーツの現場ではアイススラリーなる暑さ対策が取られるようになってきました。
要は冷たいものを直接お腹の中に入れて身体の中から冷やそうというものです。
そうすることで運動継続時間を伸ばすことができると言われています。
私自身も、今年の夏はこのアイススラリーに似た方法を取って休日のトレーニングを行っていました。
記事にあるような液状の氷を用意するのは容易ではありません。(←韻を踏んでみた)
で、やってみて効果的だったと感じたのが「ガリガリ君を飲み込める大きさに砕いて味わわずに飲み込む」方法。
運動前にやってしまうとお腹を壊す自信があったため、運動中に「もうアカン」と感じる前にコンビニに駆け込みガリガリ君を調達してやってみると、その後1時間くらいは乗り切れていた感覚があります。(私自身、普段はエアコンの効いた院内にいたので暑熱馴化はしていません)
自販機で水を買って飲んだり浴びたりするよりも効果的と感じ、ガリガリ君を食べるのではなく、あくまで「飲み込むこと」がポイントだと感じました。
ガリガリ君アイススラリーの注意点
ちゃんとしたアイススラリーはいわゆる「飲める氷」で作られているため、飲み込むことに苦労は要りません。
ガリガリ君の場合、飲み込める大きさに砕く必要がありますが、大きさを誤るとオエッとなります。
心拍が上がっている時のオエッは辛い。
最悪、のどに詰まっても溶けるのであまり心配は要りませんが、その後のトレーニングのメンタルを削がれるので、そこの間違いは避けたいところです。
また、日光の天然氷のような高級なものは一気に食べても頭が痛くならないとのことですが、ガリガリ君と言えばご存知の通り、やっすい商品ですので、ちょいちょい頭がキーンとします。そこを我慢できる気合も必要かもしれません。
と、いうことで、この夏のトレーニングはガリガリ君アイススラリーで乗り切ることができました。
朝7時過ぎにガリガリ君を食べているアラフォー男子もよく考えてみるとイタイ感じはしますが、根拠のある対策をして残暑の続く9月のトレーニングも乗り切りたいと思います。
もう少し続きそうな暑い日にスポーツや外仕事をしなければならない場合には、一度アイススラリーをしてみてはいかがでしょうか?
症例報告 , 肩こり , 頭痛
2018年08月10日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
最近になってやっと「マッサージ受けるだけじゃダメだ」と気づいてくれた方が増えてきたように感じます。
その中には「肩こり」といった悩みを持つ方も少なくありません。
皆さん、何かを変えようと意識して来院されるので、こちらとしても高いモチベーションで日々過ごすことができています。
その分、プレッシャーも大迫ですが笑。がんばります。
「肩こり」などは比較的軽く見られがちですが、実際のところちゃんと治そうとしたら結構、難易度の高い症状でもあります。
腰痛も含め、現代社会では患ってしまうのは仕方ない部分もありますが、きちんとアプローチすれば今より確実に楽に過ごすことも可能です。
肩こりのアプローチ
あくまで肩こりや腰痛治療で行うマッサージや鍼灸は症状を一時的に抑えているにすぎません。
「首の骨がズレてますね~」といってボキボキするのも同様です。
肩がこる原因もある程度のパターンはありますが、人それぞれで、その中でも多く関連するのが姿勢の問題。
猫背と肩こりの関連性は切り離して考えることはできません。
当院で重要視している姿勢の評価は、立った時・座った時・寝た時の状態の違いと、動かした時の動作不良の有無です。
それぞれ時間をかけて確認していきますが、立ったり座ったりしている時に問題があるが、寝た状態で問題が消える場合にもっとも必要なのはトレーニング。治療よりも優先しなければなりません(※当院では状態を確認する目的でマッサージもします)
そして、そのパターンの方が意外と多くいらっしゃいます。(ウチに来る方だけかもしれませんが)
ちなみに姿勢の改善は治療によって達成できるものではなく、患者さんに実際に動いてもらい(トレーニング)、正しい情報を脳に覚えさせる必要があります。
治療によって改善するのは一時的で、時間が経てば元に戻ってしまいますが、その正しい状態をキープするのも脳からの制御が大きくかかわっていますので、トレーニングすることが必須です。
まず取り掛かるのは呼吸の改善
肩こりを患っていたり、猫背の方は、呼吸が浅い方が少なくありません。
また女性であれば胸式呼吸(胸だけが動くパターン)の方も多く、横隔膜を使った自然な呼吸ができていないケースを多く見かけます。
中には自信満々に「腹式呼吸イージーっしょ」とやってみるものの、お腹だけ膨らむ方もいて、そういったケースでは吸った時の腹圧が前方(お腹の方)だけにかかってしまっている場合が多く、理想的ではありません。惜しい。
理想的な呼吸は、鼻から息が吸えてお腹と胸が両方360°膨らむ横隔膜呼吸。
意識してみると意外と難しいもので、症状を患っている方の多くはそこから改善させる必要があるのも事実です。
ちなみに、よく「口で吸うの?鼻で吸うの?」と聞かれますが、一説によると「立った状態で口呼吸をすると重心位置が前方に変位しやすい」とも言われていますので、当院では鼻で吸うように指導させていただいています。
腹圧をかければ姿勢が安定する
姿勢を良くしようと胸を張る意識をしている方も少なくないのではないでしょうか?
姿勢が悪いから「胸を張る」というのも一種の代償が起きます。
背中の可動性が悪く、反れない状況であれば、胸を張ったつもりでも腰を反らしてしまっている方もよくいらっしゃいます。
また、胸を張ろうとする意識が強すぎて、胸椎(背骨)の生理的な湾曲(後弯)がなくなって背中が真っ直ぐの状態になっている、いわゆるフラットバックと呼ばれる状態になってしまうと、これはこれで問題があります。
ということで、意識的に胸を張ろうとすると上手くいかないことが多いのが事実。
そんな場合には、胸を張る前に「腹圧をかける」ということを考えてほしいと思います。
腹圧をかけることでISSS(integrated stabilizing system of spine)と呼ばれる脊柱の安定化が起こります。
要約すると腹圧をかけて体幹が安定すると、肩甲骨の位置が安定して首の奥にある筋肉が活性して背骨がそれぞれ安定する連鎖が起こるわけです。(詳細は来院時に聞いていただければご説明します)
体幹の安定性(腹圧の上昇)が姿勢を安定させるためにも重要になってくる根拠です。
いつまでもマッサージ屋さんに通い続けますか?
とくに悩みが深くなく、その場が楽になれば良ければ、その都度マッサージ屋さんに通っていただければよいでしょう。
肩がこって頭が痛くなるのが嫌だからちゃんと治したい、というのであればマッサージや治療を受けているだけでは根本的には何も変わりません。
肩こりは軽く見られがちですが、患っている方にしかわからない辛さもあります。
「いつまでもマッサージ屋さんばかり通わずに、そろそろ何か変えなければ」とお考えでしたら、当院はマッサージだけで終わることはなく、必要なトレーニングを提供させていただきますのでご相談ください。
施術について
2018年08月5日
宇都宮市JR岡本駅から徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
先日DNSセミナーを受講して、「体幹の安定性」について再認識させられたとともに、早速その理論を基に新たな方法でアプローチしていこうと取り組み始めました。
「体幹トレーニング」というワードが先走っていますが、本当に必要なのは何か?を今回のセミナー受講で掴むことができました。
見た目にこだわるのか?機能にこだわるのか?は個人でそれぞれ違いますが、当院で提供しているものとしては「機能」に重点を置いていますので、結論としては体幹トレーニングにまず必要なのは「呼吸」だと考えています。
体幹トレーニングと言えば「プランク」?
一般の方が良く思い浮かべる体幹トレーニングと言えば、某サッカー選手などが取り組んで流行った「プランク」ではないでしょうか?もう少し詳しい方であれば、お腹を引っ込ませて行う「ドローイン」。
これらのトレーニングは機能的にどうこうは置いておいて、体幹部の筋肉を使っているのでまさに「体幹トレーニング」であると言えます。
プランクで腹筋がバキバキに割れました。と紹介されるケースも多く見受けますし、ちゃんとやれば(脂肪も落とせば)プランクで腹筋を割ることも可能と考えます。
ただし、機能の面で考えると、プランクは「固める」傾向が強いので、どういった目的で行うか考える必要があります。
スポーツをしている人であれば「固める」ことが重要な競技なのか?日常生活で「固める」必要性がある生活を送っているのか?といったところです。
スポーツで「固める」必要がある代表例はコンタクト系の競技である格闘技やラグビーやサッカーなども考えられるでしょうか。
一方で「固める」のではなく「安定させる」ことに重きを置く競技や日常生活動作も多くあります。
それらは手足を自由に効率よく動かさなければならない競技(ほとんど該当)や日常生活動作で、コンタクト系の競技も場面によって手足を自由に動かす必要性もありますので、「安定させる」ことができる前提で「固める」こともできますよ?という状況が必要になると考えます。
ドローインってどうなの?
「ドローインをするとウエストが細くなる」といった情報も多く見かけます。
腹横筋を収縮させるので、きちんと使うことができればそれも可能かもしれませんので、見た目にこだわる方には必要なトレーニングです。
また、「ドローインで姿勢が良くなる」と言う情報も見かけます。
実際のところ、今回勉強してきたDNSはドローインとは真逆で、お腹を引っ込ませるのではなく膨らませて腹圧をかけることがベースになってきます。
そして、DNSの理論を使うと「ドローインより腹圧をかけた方が姿勢が良くなる」という実感を得ます。
理由としては腹圧をかけることで起こる連鎖によって姿勢が良くなるのですが、ここでは割愛します。
ということで、当院ではドローインにおいては「機能重視のトレーニング」とは少し違ったものと捉えています。
まず取り組んでもらいたいのは「腹圧をかける」こと
もちろんプランクも必要です。
ただ、その前提として「腹圧をかけて体幹を『安定』させることもできる」という状況は作っておいてほしいところです。
そして、体幹を安定させる方法として「呼吸を使って腹圧を高める」ということにチャレンジしてほしいと考えています。
DNSは別名「赤ちゃんトレーニング」とも言われ、トレーニング内容には成長過程での動きの再現も多くあります。
例えば、赤ちゃんの場合、四つ這いをあお向けにしたような状態で長時間いられます。
手足の筋力がないのに、そのように手足を上げておくことができるのは何故でしょうか?
そこには「腹圧」が関係しているからです。
当院でも実際にプランクの様に腹筋を固めた状態で同じポーズを取ってもらったり、腹圧を高めた状態で同じポーズを取ってもらったりして違いを感じてもらっていますが、総じて腹圧をかけた方が「楽にキープできる」と患者さんは答えます。
人間の成長過程をみていくと、効率や機能的な観点から正しく動かすための「根拠」が見られます。
それを今回勉強することができて、大変有意義な出張となりました。
まずはご自身が「どんな目的で体幹トレーニングをするのか?」を明確にし、もし「機能的に体を動かすための体幹トレーニング」をしたいのであれば、当院でお手伝いできることがありますのでご相談いただければと思います。