鍼灸接骨院トレスのブログ

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肩・肘が痛い球児たちよ、まだベンチプレスをしているの?

投球障害肩 , 症例報告 , 野球肘
2018年04月20日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

当院にも中学生、高校生の球児たちが来院されることも少なくありませんが、特に高校生ではいまだにベンチプレスやクランチ(仰向けでの上体起こし腹筋トレーニング)を積極的に行っている球児たちもいるようです。

以前参加したセミナーでご一緒したメジャーリーグにインターン経験のあるプロ野球のトレーナーさんが仰っていた『MLBの選手でベンチプレスしている選手はほとんどいない』との言葉に衝撃を受けていろいろ調べていった結果、やはり投球動作における弊害があることが分かってきました。

当院に来院される肩肘障害を持っている球児には『クランチ&ベンチプレス禁止』を言い渡しているのですが、ひとりでも多くの肩肘痛を抱えている球児たちの参考になればと思います。

野球やオーバーハンドでおこなうスポーツにおいて、クランチやベンチプレスがもたらす影響を一情報として知っておいて欲しいところであります。

クランチが投球動作に良くない?

クランチで鍛えられる筋肉といえば『腹直筋』です。

腹直筋といえば恥骨から胸骨・肋軟骨につく腹筋の表面にある筋肉です。

がっつり鍛えるとシックスパックになって男女問わず憧れの筋肉でもあります。

ただ、この腹直筋、投球動作では固くしたくない筋肉です。

というのも、投球時の上体は反る方向に柔軟でいたい(特に胸郭・胸椎)のですが、腹直筋の固さは上体を反るのを邪魔します。

以前のブログにも挙げましたが、胸郭が反れなければ肩を余計に外旋させて動きを加速させる傾向が出てきます。

これが肩を壊す一つの原因。

また、投球動作でクランチの動きをしているかと言ったらそういうことはなく、単なる上体の屈曲だけでなく回旋も伴っています。

ということは、クランチばかり頑張っても投球動作に活かしきれないとも考えられます。

ベンチプレスも投球動作に良くない?

ベンチプレスは主に大胸筋を代表とする胸の筋肉のトレーニングですが、胸の筋肉が固くなると胸が反りにくくなると同時に肩がしっかり後ろに引けずトップの位置が十分に取れないことも考えられます。

また、ベンチプレスで頑張って重りを上げようとすると、首の周辺の筋肉が固くなったり肥厚したりします。

首の筋肉が肥厚すれば、肩甲骨や腕に行く神経を圧迫し運動機能に影響を及ぼします。

良く言われる『胸郭出口症候群』であったり、去年話題になっった『長胸神経麻痺』を患うことも考えられます。

胸郭出口症候群であれば肩や腕に痛みが走ったり、長胸神経麻痺であれば投球時の肩甲骨の安定性がなくなったりしてしまいます。

最近ではベンチプレスによってこれらの弊害が起きやすいと言われるようになり、ベンチプレスに変わるトレーニング方法が取り入れられるようになってきました。

肩の外旋動作を伴うプレス動作であれば影響が少ないと言われているのですが、やり方の詳細などは当院のパーソナルトレーニングで指導させていただいていますので、ご相談いただければと思います。

病院の診断ではっきりした原因が分からなければトレーニング方法を見直すべき

レントゲンやMRIなどの検査を受けたけどはっきりした原因がわからない場合には、今まで行っていたトレーニング内容を見直したり、肩の損傷以外の問題も探る必要が出てきます。

先に紹介した胸郭出口症候群や長胸神経の問題も考慮する必要があるかもしれません。

特に練習中のトレーニングでクランチ、ベンチプレス、バックプレス、チューブを使ってインナーマッスルを頑張りすぎている場合、手押し車みたいなトレーニングをしている場合には注意してみてください。

ちなみに、チューブを使った肩のインナーマッスルのトレーニングの仕方も数年前から徐々に変わってきています。

注意の仕方がわからない場合には鍼灸接骨院トレスにご相談下さい。

もちろん、固くならないトレーニングの仕方も存在します。

要は『何をするか』ではなく『どうやるか』が大切です。

肩に原因のない痛みは胸郭出口症候群を疑ってみる

投球障害肩 , 症例報告 , 野球肘
2018年04月15日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。

野球やテニス、バレーボールや水泳など、腕を回すスポーツをしていて肩に異変を感じている方も少なくないと思います。

そして、もう何ヶ月も病院や治療院で肩の治療を受けているけど改善しない、という方も意外と多くいらっしゃいます。

特に画像診断ではっきりとした損傷部位が見つからなかった、『とりあえず肩の炎症』と言われたけど肩を休めてもあまり良くならない、という方はもしかしたらTOS(胸郭出口症候群)かもしれません。

そういった方のひとつの参考になればと思います。

腕を回すことによる肩への負担

肩の関節自体、非常に可動域を有する場所で、さまざまな方向に動かすことができます。

その一方で、よく動くが故に痛めやすい場所でもあります。

とくに肩より上に挙げるような動作をする場合、構造上どうしても負担がかかってしまうものです。

その負担を軽減させるために『肩甲骨をよく動くようにしましょう』などと言われることも多いですが、肩甲骨がよく動くし、肩の可動域も十分にあるのに痛みが引かない、というケースも少なくありません。

とくに病院などで画像診断を受けて『特に肩には問題がない』と言われたり、はっきり『ここが損傷している』と言われなかった場合には肩以外の部分もしっかり見ておく必要があります。

腕を回すことと胸郭出口症候群の関係性

胸郭出口症候群とは斜角筋隙や肋鎖間隙、小胸筋下間隙で肩や肩甲骨、腕にいく腕神経叢や鎖骨下動静脈が圧迫を受けて、肩や肩甲骨や腕に痛みや痺れ、脱力感を生じる症状を言います。

【GeoFaceより】

最近では野球の投球時に肋鎖間隙が狭くなるため発生やすい、と分かってきました。

野球などのオーバーハンドのスポーツをしている方で以下に該当する場合には胸郭出口症候群のリスクも抱えているかもしれません。

・猫背であるorフラットバックである(背中の生理的湾曲の問題)

・走る時に肩が上がっている(肩をすくめて走る感じ)

・立った時につま先加重である

・首の固さや可動性に制限がある

・扁平足や外反母趾がある

・クランチ、ベンチプレス、プッシュアップが大好き

他にも評価することはありますが、ご自身で判断できそうな項目をざっと挙げるとこんな感じです。

胸郭出口症候群であれば肩のストレッチやマッサージは要らない

肩に問題がなく、胸郭出口症候群と分かった場合には肩のストレッチやマッサージをする必要性はほとんどありません。

というか、やらない方が良い場合もあります。

肩という関節は元々十分な可動域を持っていますので、必要な可動域を有しているのであれば、それ以上を求める必要はありません。

逆にストレッチやマッサージをし過ぎて『肩が緩くなってしまう』ということが問題視されています。

胸郭出口症候群による肩の痛みの治療なら首周りだけで十分で、患部以外に運動連鎖の問題があればそちらにアプローチすれば良いわけです。

胸郭出口症候群を予想せず、肩に問題があるとして接骨院など健康保険を使って治療する場合、通常であれば『肩』を治療することがほとんどだと思いますが、それは逆に肩を緩くし過ぎて治りを悪くしている場合もあります。

『病院ではっきり診断されなくて接骨院に通って肩をマッサージしてもらっているけど治らない』という場合には注意が必要です。

今やっているトレーニングも見直す

先に挙げた胸郭出口症候群になるリスクはトレーニングによって発生してしまうことも少なくありません。

トレーニングの内容や仕方によっては猫背を悪化させたり、つま先加重を助長させたり、首の筋肉を過度に緊張させてしまうこともあります。

『この肩の痛みは胸郭出口症候群によるものだ』とはっきり診断されたとしても、普段取り組んでいるトレーニングが悪ければ、治ることは難しいです。

その辺の情報は患者さん自身がしっかり頭に入れておきたいところですし、我々治療家がしっかり伝えないといけないと感じています。

数年前には分からなかったことが分かるようになってきているところもあります。

当院ではそういった情報をいち早く入手して患者さんにフィードバック出来るように努めています。

『もう数ヶ月、何年も症状に悩まされている』

『他院に通っているけどなかなか良くならない』

『今の治療に疑問がある』

という場合には一度、鍼灸接骨院トレスにご相談下さい

膝の痛みにはレッグエクステンション?

ランニング障害 , 症例報告 , 膝痛
2018年04月10日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

今回は『膝の痛み』。

変形性の症状だけでなく、術後のリハビリとして『前モモの筋肉を鍛えましょう』と指導された方も少なくないはず。

その指導内容として膝を伸ばす運動(レッグエクステンション)を指導された方もいると思います。

不自由なく歩ける・しゃがめることを考えて膝を強化する上で、当院で大切にしていることをご紹介します。

膝を安定させる意味での前モモ

前モモの筋肉、膝を支える筋肉として代表的な大腿四頭筋ですが、膝に問題がある場合や安定性が欲しい場合にまず強化対象になる筋肉です。

大腿四頭筋図

大腿四頭筋の働きとしてまず言われるのがコンセントリック収縮である『膝の伸展(膝を伸ばすこと)』。
※コンセントリックは縮みながら収縮する様式

そしてエキセントリック収縮である『膝を安定させる』役割。
※エキセントリックは伸ばされながら収縮する様式

ちなみに、この大腿四頭筋のトレーニングとして『レッグエクステンション』が代表的ですね。

このレッグエクステンションでのトレーニングは、やり方にもよりますが基本的にはコンセントリックの方が強いと思います。

ただ、歩くことで大腿四頭筋を使いたいと考えた場合、コンセントリックよりもエキセントリックの収縮様式の方が必要だったりします。

歩行時の大腿四頭筋

歩くに大腿四頭筋が強く作用するのは、heel strike から mid stance のタイミング。(ざっくり言うとかかとで着地したところから着地した方の足で立っているタイミングのところ)

このタイミングは膝を伸ばすというよりも、膝を安定させているタイミングでもあり、Heel strike からmid stance のタイミングで大腿四頭筋が働かないと膝カックンのようになってしまいます。

『歩っていて膝が抜けるような感じがする、ガクッとする』というのは膝折れ現象といって大腿四頭筋が機能していないことも考えられます。

歩行時の大腿四頭筋の役割としてはエキセントリック収縮様式、とも言えます。

そういったことから、『歩く時に(特に着地した時)に膝が痛い、力が抜ける』という場合には通常のレッグエクステンションのやり方でコンセントリック収縮させても直接的には作用しないわけです。
※もちろんレッグエクステンションも必要ですが、『歩くこと』まで落とし込んで行くことを考えるとレッグエクステンションだけでは足りない、ということ。=レッグエクステンションしてるから歩けるようになる、というわけではない。

歩くためのトレーニング

当院では歩行制限がある症状に対して処方するトレーニングはレッグエクステンションだけではありません。

もちろん、症状の程度によってはレッグエクステンションからスタートすることもあります。

レッグエクステンションを取り入れるのは、まだ加重できる状態にない(加重すると関節に負担が大きい)場合くらいです。

もちろん、加重していない状態(寝た状態など)でエキセントリック収縮を伴うトレーニングを行いますが、治療の経過で加重しても大丈夫と判断してからは立位でのエキセントリック収縮を伴うトレーニングを開始します。

膝の安定性が獲得できて終わりではありません。ちゃんと歩けなければ機能が回復したとは言い切れません。

加重しても膝の安定性が獲得できた後、実際の歩行周期・運動連鎖を考慮したトレーニングを処方していき、最終的に機能的な歩行ができることを目指します。

当院にはランニングをはじめとするスポーツでの膝の障害、変形性の膝関節症の方や、膝の靭帯・半月板の術後のケアに多くの方がいらっしゃいます。

何ヶ月も何年も膝の症状でお悩みの方、他で治療していてもイマイチな方、今の治療に疑問を感じている方、一度、鍼灸接骨院トレスにご相談下さい。

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