鍼灸接骨院トレスのブログ

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【野球】ゴロの捕球で痛む腰痛

投球障害肩 , 症例報告 , 脊柱管狭窄症 , 腰椎椎間板ヘルニア , 腰痛 , 野球肘
2018年06月25日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供する鍼灸接骨院トレスです。

今回ご紹介するのは、野球での腰痛、特に「ゴロを捕球する時に痛みが出る」という訴えで、その症状が半年以上継続しているというもの。

時間の経過とともにゴロの捕球動作以外にも、バットを振ったりボールを投げたりするときにも徐々に痛みが出てきてしまっていました。

病院での加療やリハビリ受けるものの痛みの軽減には至らず半年経過していた腰痛。

病院の診断でも股関節の機能に問題があると言われていたようですが、野球に限らず股関節の動きは重要な部分です。

野球はしていないけど「前かがみになると腰が痛い」という方にも参考になればと思います。

病院での診断は筋肉の過緊張

当院に来院されるまでに2件ほど整形外科に通院していたとのことで、どちらの病院でもレントゲンでの異常は見られず、この年代に多い腰椎分離症やすべり症などの所見もなかったようです。

実際に徒手での検査でもそのような所見は見られず、それ以外に問題がある印象を受けました。

また、病院で股関節の機能に問題があるということで、それに対するストレッチ方法などを指導していただいていたとのこと。

こちらも確認して見たところ、可動域自体も狭く、最終域付近になると腰に痛みを発するため、ここの問題もクリアにしておくべきところ。

画像では重大な問題が見られなかったようですが、加療しても繰り返している状況では別な視点から見る必要も出てくるのですが、当院では全身的な動作を見て機能判断しました。

可動性だけでなく動かし方にも問題

当院ではSFMA、FMSといった動作評価の理論を採用していますが、検査をして見た結果、股関節の【使い方】にも問題があることが分かりました。

とくに『ヒップヒンジ』と呼ばれる動作を機能的に行うことができず、腰に負担をかけている状況が見えてきました。

この患者さんの場合、上半身の可動性は十分にあるものの下半身の柔軟性・可動性には問題がありました。

動作を見ていても下半身の動作不良を上半身の柔軟性でカバーしている印象です。

その負担が腰にかかっているため(腰が頑張るしかない状態)、病院で腰に電気をかけたりマッサージを受けても一時的に良くなるだけで繰り返してしまっていることが予想されます。

野球肘の既往歴もあり、なにかと上半身に負担のかかる体の使い方であると言えます。

そのようなことを考慮して、当院では腰の過緊張に対する施術と股関節の動作改善を目的としたトレーニングを行いました。

ヒップヒンジが機能的に行えるように

ヒップヒンジは一般の方にも分かりやすく言ってしまえばい「中腰」の姿勢です(ちょっと乱暴ですが)。

この中腰の姿勢も、「どこをどう曲げて、どこがどの位置にあるか」といったことが重要です。

またまた簡単に言いすぎますが、頭・背中・お尻の位置関係がほぼ一定で骨盤が後方に引けている状態がベストです。


【当院の患者さんには音声含め公開しています】

このヒンジの状態を機能的に行うためには、まずはハムストリングを中心とした脚後面の柔軟性と股関節の屈曲可動性が必要になってきます。

残念ながら、私自身、ハムストリングの柔軟性に難があるので頭・背中・お尻の位置関係が完璧ではありませんが、概ね骨盤の前後方向の動きをみていただくと、どんな動きになっているのか、当院で指導を受けた方はお分かりいただけるかと思います。

単純に股関節の屈曲可動性が悪ければ、上体を傾けながら骨盤を後方にシフトさせることは困難で、また、ハムストリングの柔軟性が欠如していれば、上体を傾けた際に骨盤が後傾し、頭・背中・お尻の位置関係を維持することは難しくなります。

野球の動きでヒップヒンジができないと

骨盤を後方にシフトできないということは、ゴロを捕球する際に膝を爪先より前に大きく出す傾向になります。

いろいろなパターンでスクワットをしてもらうとその傾向が強く出ますので、簡易的にチェックできると思います。

また、ハムストリングが硬く骨盤が後傾してしまうと、捕球時に腰椎から曲げていく状況になります。

その場合、単純に腰に負担がかかるだけでなく、そこから送球に移行する際に無駄な労力が必要になります(=疲れやすい)。

野球の技術的にもよろしくないですし、身体のことも考慮するとヒップヒンジはきちんとできるようにしておきたいところです。

今回の患者さんの場合は、ヒップヒンジができないことで腰の疲労がたまり、最初はゴロの補給時だけだったのにその他の野球の動作でも痛みが出てきてしまったものと考えられます。

一度の治療で完治する腰痛であれば別ですが、今回のように何度も繰り返す・もう数か月以上続いているのであれば、別なアプローチが必要になってきます。

県内でこのような動作介入するアプローチをしているのは今のところ当院だけです。

繰り返す・長い間悩まされている症状でお困りの場合は、一度、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

整形外科医が開発した加圧トレーニング【マルチカフケア】

お知らせ , ブログ
2018年06月20日

 

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

先日、都内某所にて整形外科医が開発した加圧トレーニング【マルチカフケア(以下、MCC)】の講習会に行って参りました。
※厳密には加圧トレーニングとは違うのですが、一般の方が聞いたことがあるワードとして加圧トレーニングという言葉を使っています。

一般的な加圧トレーニングはトレーニング要素が強い印象を受ける方も少なくないかと思いますが、MCCは整形外科医が開発したということで、治療機器として利用できるという特徴を持っています。

そんなMCCですが、21日(木)から1週間程度、メーカーさんからデモ機を借ります。

以下、本日の投稿を見て興味がある方は一度、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

MCCがもつ2つの機能

MCCは治療効果のあるRegional & Remote Ischemic Preconditioning:局所的遠隔的虚血操作(以下、RIP)とトレーニング効果のあるMulti Cuff Training:MCトレーニング(以下、MCT)があります。

虚血と潅流を繰り返すことで効果を発揮するのですが、その効果に対する論文も多数発表されており、最近では海外でも同様の治療機器が出始めているということです。

生理学的に言うと難しくなってしまうので、簡単にそれぞれの効果を以下に記します。

【RIPの効果】

①骨折、捻挫、肉離れなどのケガの早期改善(治癒までの期間が2~3割短縮)

②圧迫の受けている神経の血流が良くなり痺れが改善

③筋肉の血流が良くなり肩こり筋肉痛が改善

④関節軟骨の血流が良くなり関節痛が改善

⑤全身の血流が良くなり冷え症が改善、その他、美容効果

⑥脳の血流が良くなり歩行などが安定

心筋梗塞や脳梗塞などで血管・血流の問題がある場合、加圧トレーニングをすることは難しい(危険)ですが、MCCの場合には血流を感知するセンサー機能も備え、最適な血流管理ができるので、血管の問題がある方にも利用できるというのが大きなインパクトなのではないかと個人的には考えています。

【MCTの効果】

MCTで鍛えられるのは基本的に白色の筋肉(速筋)です。

一般的に速筋を鍛えるためには最大筋力の65%以上の負荷をかけないといけないと言われているのですが、これは結構きつい。

MCTの場合、筋肉内の血流が制限されて低酸素状態になります。そして低酸素状態になると赤色の筋肉(遅筋)の活動が弱まり、速筋の活動が優位になると言われています。

人工的に低酸素状態を作るので、より短時間でより楽に速筋を鍛えることができます。

私自身も実際にスクワットで体験しましたが、息が上がったり心肺機能の限界を迎える前に脚パンになり、普段からサイクリングやランニングで脚を鍛えているにも関わらず、久々に2~3日筋肉痛を味わいました笑。

ちなみに普段から鍛えているつもりですが、私は2分も持ちませんでした…。

速筋のトレーニングということで、持久系のスポーツをしている方のトレーニングとしては向かないのでは?と思いがちですが、運動生理学的に言うと、マラソンやサイクリングでもペースを上げたり、坂道を走行したり、アタックをかけたりする際にはすでに有酸素領域ではなく無酸素領域での運動になります。

そういった点から考えても持久系のスポーツをしている方でもパフォーマンスアップを考えているなら、「速筋も」鍛える必要があります。

また、年齢を重ねると速筋が衰えてきます。

年配の方が早く歩けないのもこのためと言われていて、とある研究では「早歩きができる高齢者は長生きする」と発表されています。

介護予防・サルコペニア対策としても有効なトレーニング方法なのではないでしょうか?

その他、加圧トレーニング同様に成長ホルモンの分泌による脂肪燃焼、シェイプアップ・ダイエット効果などもあります。

まずは体験を

6月21日(木)より約1週間、MCCのデモ機が当院に来ます。

ご都合よろしければ一度、体験していただき効果を実感していただければと思います。

治療、トレーニングだけでなく美容やダイエットなどにも理論上、効果があるということで、私自身もう少し使い込んでみて当院で採用するかどうか判断したいと考えています。

物は良いのは実体験済みですが、価格的なところで採用してペイできるのかどうかの判断、というのが本音です笑

呼吸の重要性【腰痛・肩こり患者の呼吸は浅い?】

坐骨神経痛 , 投球障害肩 , 施術について , 肩こり , 脊柱管狭窄症 , 腰椎椎間板ヘルニア , 腰痛 , 頭痛
2018年06月15日

宇都宮市JR岡本駅より徒歩5分。
可動域向上・動作改善・強化による症状の根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

今回のテーマは「呼吸」。

これに関しては当院でも重要視しており、動作を改善するトレーニングを処方する前に改善しておきたい項目であります。

1日に2万回以上おこなわれる呼吸。

慢性的に腰痛や肩こりなどを抱えている方で呼吸が浅い方が少なくありません。

呼吸が浅いことでいろいろと悪影響を受けることがある事が最近ではわかって来ています。

何気なくおこなっているものですが、侮ってはいけません。

まずは呼吸から見直してみるのも改善の一助になるかもしれませんよ。

基本は腹式呼吸、というか横隔膜を使った呼吸

私自身、PRIといった呼吸機能などの理論を学んだ経験もありますが、胸だけ膨らむ胸式呼吸(動画真ん中)、腹だけ膨らむ腹式呼吸(動画上)、両方膨らむ横隔膜呼吸(動画下)と分けた場合、横隔膜呼吸がもっとも機能的であることには変わりません。

当院でも最初の段階で呼吸機能のチェックをしますが、腰や首肩に問題がある方はとくに呼吸が浅い、または胸式呼吸をしている印象があります。

そういった呼吸の仕方をしている方でも横隔膜呼吸ができるとベストですが、腹式呼吸すらできないケースが多くあり、いきなり横隔膜呼吸をさせてもうまくいかないことがほとんど。

胸式呼吸が染み付いている方が横隔膜呼吸をするためには別な角度からアプローチすることもありますが、基本は冒頭の動画の一番下の【Diaphragmatic Breathing】を目指しましょう。

横隔膜を使うのは体幹の安定性を考える意味でも重要

当院では体幹部の説明をする際に水を入れたドラム缶をイメージしてもらうことが多くあります。

そのドラム缶の天井部分が横隔膜。(側面は腹横筋、底面は骨盤底筋)

水をなみなみ注いでいくと(内圧を高めていくと)蓋をしなければ水はこぼれてしまいます。

腹圧を高めることができても横隔膜が機能しなければせっかくの力も逃げてしまうことになります。

どんなにバキバキに腹筋が割れていても(割れるのはアウターだけど)、インナー部分の安定性が欠けると効率が悪くなります。

そういった体幹の安定性を求める意味でも横隔膜の機能は大切です。

また、腸腰筋などとの筋連結なども考慮すると、機能的に動かせることにこしたことはありません。

そして、横隔膜を機能的に使うのは「呼吸」です。

どんなに腹筋背筋頑張っていても、呼吸で使わないと鍛え抜けないのが横隔膜です。

胸式呼吸のパターンに嵌っている人はまずは腹式呼吸から

もちろん、冒頭の動画のように胸も腹も両方膨らむ横隔膜呼吸ができることにこしたことはありません。

ただし、当院での指導経験上、呼吸が浅かったり胸式呼吸になっている方に、いきなり横隔膜呼吸をさせようとしても上手くいかないことが多々ありました。

そこで、そういった方にはまずは腹式呼吸から取り組ませるようにしています。

そして腹式呼吸ができるようになってから、お腹に1キロくらいのウエイトを載せて押し返すように呼吸をさせると、腹が膨らみすぐに胸も膨らんでくる横隔膜呼吸ができあがります。

全ての方がそのようにできるわけではありませんが、比較的このパターンで呼吸の仕方を矯正すると上手く行ったりすることがありますので、トライしてみてください。

また、基本的に呼吸の仕方をトレーニングをする際にも寝た状態からスタートです。

寝た状態で出来ない人が、起き上がっていろいろと脳からの他のスイッチが入った状態で出来るわけがありません。

まずは寝た状態でしっかり出来るようにトレーニングしていきましょう。

基本ができずして応用ができるはずがない

生まれてきて初めにすることは何でしょうか?

それすら上手く言ってない状況でいろいろトレーニングしても根本的には上手く改善しないケースが多々あります。

当院ではまずは呼吸から始まり、寝た状態でのトレーニング~四つ這い~立ち膝~立位~重りを持ったトレーニング…といったように段階を追って動作改善をおこなっています。

自分の身体を上手に操れないのに重りを持っても、本当の意味で効率的で機能が向上するトレーニングになることはありません。

その第一歩として呼吸から見直してみてもらうと、意外と改善の近道に繋がったりするものです。

ご自身の呼吸に自信がない方は、一度、鍼灸接骨院トレスにご相談ください。

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