宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。
痛みが引いても動作改善までしておかないとまた痛くなるし、別なところに悪影響を及ぼす恐れがあるものです。
今回は自らの身体を襲った寝違えについて、実際に行った治し方についての話。
すずきを襲った史上最悪の寝違え
とある朝。携帯のアラームを止めようと手を伸ばすと背中(肩甲骨の間あたり)に激痛が走りました。
もはや痛みのせいでアラームを止める前に目が覚める始末。
「やっべー。寝違えたわ。」と、ここまではすずき史上、良くある話。
通常、寝違えは放っておいても2~3日もすれば勝手に痛みは引くので、痛いながらも寝違えた事実を無視して仕事スイッチを入れ支度をしました。
※当院としては、たまに起こる寝違えは仕方ないと考えます。ただし、1か月のうちに何回も寝違えを起こすような場合には寝具またはアナタ自身の身体の状態を確認するべきです。
いざ、出勤。道路に出ようと左右確に…「み、右、見れん。」
ここで発覚。すずき史上最悪の頸部回旋可動域の低下。そして痛み。
放っておいても2~3日で治るはずの寝違え
痛いし動かないというものの、数日すれば治る寝違えですので無視。…するものの、患者さんにコレクティブエクササイズを処方する際に支障があるレベル。
仕方なく痛み止めを飲む。(基本的には飲みたくないし飲まない)それくらいのレベル。
でも、まあ効きませんでした笑。
その日は気丈に振る舞い一日の仕事を終え、「明日になれば少し楽になるでしょ?」くらいに考え床に就きました。
だがしかし、寝返りで激痛が走ったらしく目が覚める。
結局5日目まで史上最悪の状態が続く…。
こうなったら人体実験だ
もう、どうせ今日も痛いんだから、自分の身体を使って勉強してやろうと切り替えました笑。
患部の痛みは伸長痛と短縮痛の両方。どこを・どの方向に・どれくらい動かしたら痛みが出るかで確認。
要はそのポイントを知ることで実際に患部付近の筋肉が使われているかが分かります。
「これくらいの角度まで動かしたらテンションかかるのね?」「患部とは逆の手を動かしたときに痛みが走るってことは、その時にスタビリティの役割もするのね?」と、机上の理論だけではわからないことを再発見しました。
そして、痛みが引いた時に自分の動作はどうなっているのか?代償動作が出ているのか?を確認すべく、あえて寝違えに対して直接的な施術はしない。自然に痛みが引くのを待ちました。
動かせる痛みになるまで1週間。見事に運動制御異常が出現
厳密に言うと代償動作だけでなく、動かさなかったことによる問題も出ている可能性もあるが、ひと通りSFMAでセルフチェック。
オーバーヘッドスクワットとショルダーモビリティ(ER、IRともに)に問題あり。そこからブレイクアウトしていった結果、胸椎SMCDと判断。
肩甲帯と胸椎に対するコレクティブエクササイズを3日ほどおこなってから再度、ショルダーモビリティをチェックして改善していたので終了。
まさかの10日に及ぶ、自分史上最悪の寝違いとの闘いは終わりました笑。
まとめ
ほとんどの寝違いは放っておいてもなおります。
ただ、酷い寝違いであればあるほど、その後の動作不良や代償動作などが出現する恐れもあり、冒頭の「痛みが引いても動作改善までしておかないとまた痛くなるし、別なところに悪影響を及ぼす恐れがあります」に繋がります。
また、それが原因で身体をうまく使うことができず、何かしらの障害を発症するケースもあります。
胸椎に問題があると野球であれば肩肘を痛めるリスクもありますし、サイクリングであれば首の過活動を引き起こすことも考えられます。
そういったことまで考慮してなおすことが、根本改善となります。
単なる寝違いといっても、甘く見てはいけません。