【症例紹介】坐骨神経痛/50代会社員男性の改善事例

宇都宮市JR岡本駅近くで根本改善を目指した施術とパーソナルトレーニングを提供している鍼灸接骨院トレスです。

今回の症例紹介は坐骨神経痛です。左臀部にしびれ感と痛みがある方の事例をご紹介します。

目次

来院前の状況

・2年ほど前から坐骨神経痛に悩まされ、酷い時だと趣味のゴルフもできないくらいしびれを感じる。

・整形外科にて「骨には異常なし」と診断を受け、湿布をもらい3週間ほど貼っていたが変化なし。

・春先の暖かくなってきてからは付き合いなどでゴルフラウンドすることが増えるので、それまでになんとかしたい。

・ついでにゴルフの飛距離がここ数年落ちてきているので復活すれば良いな、と思っている。

・仕事内容は重いものを運ぶことが多い。どちらかといえば肉体労働。

当院での見立て

レントゲンでは顕著なものが見られなかったという事だったが、ヘルニアを除外するための各種検査を行いました。

結果として腰椎(腰の骨)からの症状は見られず、臀部周辺からのしびれ・痛みと判断。

その他、姿勢や重心線の位置、各種可動域、運動連鎖等について確認しました。

その中で特に気になったことは胸椎(背骨)の可動の悪さ、左股関節の内旋可動域(内またをイメージしてください)の硬さ、体幹部左側の弱さです。

また、仰向けで寝てもらった際に左足のつま先が外側に開いています。

体幹部・胸骨・股関節の問題が原因

簡単に言ってしまえば「体幹部も弱くて胸椎と股関節の動きが悪いからゴルフでスイングする際に腰に負担がかかっている」わけです。

本来、股関節と胸椎は「モビリティ」といって動かなくてはいけない場所となります。一方で腰は「スタビリティ」といって安定していなければならない場所となります。

人間の身体にはジョイント・バイ・ジョイントという考え方がありますが、運動連鎖の観点でみるとモビリティの役割がある部位のモビリティがなくなると隣接する本来、スタビリティの役割をする部位が過剰に動いてしまう(=負担になってしまう)わけです。

勘の良い治療家であれば、胸椎と股関節の動きが悪い理由まで遡って想像できるかと思いますが、モビリティを改善していく事と体幹部左側がしっかり働く環境を作る事が必要です。

この方は、日頃から重いものを持っているので筋肉量は一般の方よりも明らかに多い印象でした。

ただ、偏った動作・痛みによってばった動作が染み付いてしまったこと等があった為、直接的な臀部の筋緊張を取るだけでは根本改善にはならないと判断して施術計画を立てていきました。(臀部の緊張を取っても一時的によくなるだけ)

施術とその経過

まずは坐骨神経に直接関与している筋肉をリリースや鍼治療をして、早い段階でしびれや痛みを抑えることを最優先課題に取り組みます。

それと同時に股関節と胸椎の可動域を改善させるためのエクササイズをおこない、モビリティが改善するにつれて体幹部左側がしっかり機能するようなトレーニングの処方を行いました。

結果としてしびれと痛み自体は3回の治療でほぼ解消。その後、3回程度で股関節・胸椎の可動域も良好になり治癒の判断。

現在は2週に1回ペースでのメンテナンスと体幹部左側の強化トレーニングを継続中です。

まだ、トレーニングの「質」の部分にだけフォーカスして「量」の部分には取り組んでいないのですが、以前よりも力を抜いてクラブを振ってもゴルフでの飛距離が伸びてきた、との報告を受けています。

今後、良い動作でスイングできるようになればトレーニングの「量」を増やしていって、以前よりもゴルフでのパフォーマンスアップも期待できるのではないか?と思っています。

最後に

当院としましても、ゴルファーさんの治療・パフォーマンスアップに関しては今後もテーマとしていきたいと思っています。

「ゴルフして腰が痛い」「最近、飛距離が落ちてきた気がする」「良いスコアで回りたい」などのご要望にお応えできると思います。

宇都宮市の鍼灸接骨院トレスにお気軽にご相談いただければと思います。

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